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静岡県の玉露の産地として、全国的に知られている産地が朝比奈です。清冽な水と自然環境に恵まれた山間にあり、朝比奈産の抹茶は高級品として取引をされています。 抹茶は、碾茶(てんちゃ)と呼ばれるお茶を石臼で挽いて粉末にしたものです。 碾茶(てんちゃ)は、玉露と同じように直射日光をさえぎった覆下茶園で作られ、丁重に手摘みされます。けれど、摘んだ葉を蒸した後は玉露や煎茶のように揉むことなく乾燥します。 その上で茎や葉脈を取り除き、葉肉の部分だけを選り分けのが碾茶(てんちゃ)です。 この碾茶(てんちゃ)を、石臼を使って丁寧に挽き粉末にすることによって、抹茶独特のやわらかな香りや味わいが生まれます。昔は、碾茶の貯蔵や運搬に壷を利用していたため、倉や氷室などに置いて壷の中で夏を越させるようにしていました。11月ごろに行われる茶道の代表的な行事の「口切」は、春に閉じた壷の口をこの時期まで待ってはじめて開き、客人に披露したことから名付けられました。現在は低温倉庫で一年中均一に保たれています。
「抹茶」と「粉末緑茶」では原料となる茶葉が違います。具体的には碾茶(てんちゃ)というお茶を粉末にしたものが抹茶で、煎茶を粉末にしたものが粉末緑茶です。 茶葉に含まれている成分には水に溶け出す水溶性の成分と、水に溶けない脂溶性の成分があります。普段飲んでいるお茶の浸出液には水に溶け出す成分だけが含まれていますが、抹茶の場合は茶葉そのものを飲むことになりますので、すべての成分が摂取できます。
●お薄の作り方抹茶(お薄)はとても簡単に点てることができます。 お抹茶(1gから1.2g)はダマができないように茶こしでふるいながらお茶碗に入れ、 お湯(約70℃ / 60cc)を注ぎ、茶筅でたてます。 この茶筅の動かし方にポイントがあります。 1.最初は茶筅をお茶碗の底につけるようにし、しっかり早く動かして、お薄を泡立てるようにします。 2.泡立ってきたら、茶筅で泡の表面をなでていきます。こうすると、大きかった泡がだんだん小さくなっていきます。 3.最後に、茶筅でひらがなの「の」の字を書くように泡の表面をなで、そのまま茶筅を泡の中心まで動かしてそっとお茶碗から引き上げます。
●お濃茶の練り方 手軽にお濃茶を飲む方法です。 ※正式な茶道の作法ではありません。 1.茶しゃく3杯(6-10g)のお抹茶を入れます。 2.ダマを防ぐため少量の水で溶きます。(茶こしでふるったほうが確実です) 3.少量のお湯(約40cc)を注ぎ、さらによく混ぜます。(練るとも言います) たったのこれだけです。 特別な場面でなく日常でも気軽にお濃茶を楽しんでください。 ただし、ある程度高価なお抹茶を使わないと苦みを強く感じてしまいます。
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