お茶の産地雑学

屋久島茶の特徴や歴史|世界遺産が生んだ味わい深いお茶【日本一新茶が早く採れる】

屋久島茶お茶の産地

国内初の自然遺産として、1993年に世界遺産登録された屋久島(やくしま)。

樹齢何百年、何千年という木々が密集し、屋久杉など多くの固有植物が自生している貴重な島です。

この豊かな自然のなかで育まれたお茶「屋久島茶」をご存じでしょうか?

屋久島は、年間平均気温20度と気候は非常に温暖で、日本で一番早く新茶が採れる場所とも言われています。

屋久島茶とは?

屋久島 森

屋久島茶とは、その名のとおり屋久島で生産された日本茶です。

屋久島は、おいしいお茶ができる条件が揃っています。

まずはその豊かな山々です。屋久島のほとんどは山間部で、おいしい茶葉が育つのに欠かせない寒暖差と豊かな霧が生まれやすい環境にあります。

さらに年間を通して雨が非常に多く、年間の降水量は山間部で8,000〜10,000mmほどにもなるといわれています。

日本の年間平均降水量は1,700mmほどなので、屋久島の降水量がどれだけ多いかがわかります。

たっぷりと降り注いだ雨は屋久杉など木の根に貯めこまれ、川や土に流れていきます。この水も豊かな茶畑を育みます。

加えて、屋久島特有の温暖な気候もポイントです。亜熱帯地域である屋久島は、年間平均気温が20度近くになります。

お茶の栽培は年間平均気温が14、15度以上の土地である必要があり、寒冷地では栽培できません。その点屋久島の気候はお茶栽培に最適です。

屋久島茶の歴史

もともと屋久島では、昭和30年代頃までお茶の自家栽培がさかんで、各家庭で庭や畑にチャノキを植え、自分たちで飲むために収穫していたようです。

自家用茶だった屋久島茶が本格的に栽培されるようになったのは、昭和40年代以降だといわれています。

年間雨量が多く、台風の上陸も多い屋久島という場所において、お茶の栽培は簡単ではありませんでした。

長い年月をかけて栽培や茶畑の管理方法の改善を重ねた結果、今の屋久島茶になったのです。

屋久島茶の特徴

屋久島茶

屋久島茶は、すっきりと澄みわたった美しい緑色と、渋みが少なく旨味が多いまろやかな味わいであるのが特徴です。甘みもしっかりあります。

香りもさわやかで飲みやすく、万人受けするお茶といえるでしょう。

屋久島茶の品種は、ほとんどが「さえみどり」です。

さえみどりは、やぶきたやあさつゆという品種をかけ合わせて生まれた鹿児島県枕崎の品種です。

やぶきたやあさつゆなどのメジャー品種と比較すると、栽培面積はごくわずかで希少です。

あさつゆは「天然の玉露」とも呼ばれるほど旨味が強く、さえみどりもその特徴を引き継いでいます。

屋久島茶の生産量と価格相場

屋久島茶は生産量が少なく、市場に出回る量も限られているため、価格も高めです。

商品にもよりますが、100gの茶葉で1,000~1,200円ほどするものもあるようです。

屋久島茶の新茶の時期

屋久島茶は、日本でもっとも収穫の早いお茶といわれています。

一般的な日本茶の新茶の収穫時期は、4月下旬~5月上旬頃ですが、屋久島茶は、3月下旬~4月上旬ころには新茶の収穫が始まります。

亜熱帯域に位置する屋久島ならではの温暖な気候によって、早めに茶葉が生育するのです。

屋久島茶の美味しい入れ方

屋久島茶 煮出す

最後に屋久島茶のおいしい入れ方をご紹介します。

1人分あたり大さじ1杯を目安に茶葉を急須に入れ、80度くらいのお湯を注ぎます。

沸騰した熱湯を使うとカテキンが多く抽出されて苦くなりすぎるため、必ず70~80度くらいに冷ましたお湯を使いましょう。

あっさりした味がお好みなら30秒ほど、深く濃い味にしたいなら1分ほど蒸らしてお召し上がりください。

まとめ

当社でもオリジナルの屋久島茶を販売しております。

世界遺産の豊かな自然が生み出した屋久島茶を、ぜひご家庭でもお楽しみください。

屋久島茶 製品
商品名煎茶 屋久島茶
商品区分飲料
内容量100g
原材料名茶葉
原産地日本産
鹿児島県産
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法高温多湿を避け移り香にご注意ください。
賞味期限製造日より約12ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言美しい水色・爽やかな味わい
鹿児島県で摘まれた緑茶です(^-^)

屋久島茶の購入はこちら

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塩原大輝(しおばらたいき)
有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。
このコラムを書いた人
塩原大輝(しおばらたいき)

有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。

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