お茶は歴史が深く、各国によって様々な文化、歴史、豆知識が存在します。
中には意外と知られていないものも。
今回は、そんなお茶にまつわる雑学・豆知識を10個ご紹介。
話の小ネタにトークの引き出しにどうぞ。今回はVol.3!
1.日本のお茶の始まりは平安時代から
世界で最初のお茶は紀元前2700年ごろ、神農時代に始まったといわれています。
実際に、中国最古の薬物書「神農本草経」にも記載があります。
最澄、空海が唐からお茶を持ち帰り、日本に広めたのが始まりとされています。実際に、平安時代に書かれた「日本後記」にも記載があります。
2.茶道では、扇子は大切な道具の一つ?
茶道では、実は扇子がなくてはならない重要な道具とされています。
挨拶をする際には扇子を前に置くのが礼儀で、相手への敬意を表す印です。
昔では茶道に限らず、人と挨拶する時は前においてお辞儀をしていたそうです。
ちなみに、「表千家」「裏千家」「武者小路千家」など、流派によって置き方が異なります。
3.世界で最も紅茶好きな国はトルコ?
2014年度でのある調査によれば、一人あたりの年間お茶消費量で、トルコが世界で7.54kgでダントツTOP、以下2位がモロッコ、3位がアイルランドという結果が出ています。
ちなみに、生産国ランキングではトルコは6位で1位は中国です。
4.お茶屋さんはお茶をどのように仕入れてる?
京都や静岡などに魚市場と同じくお茶の市場が存在しますが、お茶屋さんは出張して買い付けにいくわけではなく、専門の問屋さんから仕入れています。
新しく開店したお茶屋さんの場合は、そこまで多くの数量を購入できないため、小売店から購入するのが一般的です。
5.日本で最も値段の高い日本茶は?
現在、日本で最も高い日本茶は、京都の舞妓の茶本舗で販売されている、山下壽一氏が作った玉露「屋敷の茶」で240gで52,500円で販売されています。
このお茶は、数々の賞を受賞、メディアへの掲載も多数、また天皇皇后陛下も飲んだことのある最高級の銘柄です。
6.ぬるいお茶を出す=敬意を示している
反対な気がしますが、実はぬるいお茶は上客の証。
というのも、低温のお茶は玉露といった高級茶葉であることが多いからです。
温度が高ければ熱々で飲めますが、お茶の苦味・渋みが増します。
7.アールグレイの名前の由来
アールグレイは、一説によればチャールズ・グレイの人物から、アールは日本語で「伯爵」、グレイが名前をとってつけられたといわれています。
ちなみに、アールグレイと同じく頻繁に耳にするアッサム、ダージリンは地名からとってつけられた名前です。
8.静岡新聞には、お茶に関する情報を每日配信する「茶況欄」がある
静岡新聞の夕刊には、每日「茶況」と呼ばれるお茶の相場や業界の状況を掲載する欄が存在します。
ちなみに、この茶況があるため、お茶の相場や現況を把握する専門の記者がいるそうです。
9.紅茶も日本茶も中国茶も原料は同じ樹木
意外かもしれませんが、実は日本茶、紅茶、中国茶は全て「チャノキ」と呼ばれる樹木から生産されています。
それぞれの味や色が変わるのは、発酵や加工のプロセスが加わるためです。
日本茶は完全に発酵せずに作ったもの、ウーロン茶は半分発酵させたもの、紅茶は完全に発酵させて作られています。
10.日本には世界で最も危険な茶室がある?
日本には世界で最も危険な茶室があるのをご存知ですか?
あの有名なTimes誌にも「世界で最も危険な建物TOP10」に数えられるほど、世界的にも注目されている建物です。
その茶室とは長野県諏訪市にある「高過庵」です。一般公開は年に1度、それ以外の時は外観しか見ることが出来ません。
まとめ|意外と知られていないお茶の雑学・豆知識
今日紹介したお茶に関する雑学・豆知識、あなたはいくつ知っていましたか?
ぜひ、これを機にお茶に興味を持ってもらえれば幸いです!
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