春を告げる山菜の1つ、タラの芽。
ほんのり苦味があり、もっちりとした食感は、天ぷらにすると絶品です。
このタラの芽が採れるタラノキは、芽だけではなく葉や茎もお茶としておいしく飲むことができます。
今回は、タラの葉茶(たらの葉茶)をご紹介します。
タラの葉茶(たらの葉茶)とは?
「タラの葉茶」とは、タラノキという樹木の葉や茎部分を使ったお茶です。
タラの葉茶で使う部分はタラの葉や茎ですが、他にもタラの樹皮や芽を使ったお茶もあります。
それらを総称として「タラノキ茶」とよばれることもあるようです。
そもそもタラノキとは何?
タラの葉茶の原料になるのは、「タラノキ」というウコギ科タラノキ属の樹木です。
タラノキは日本や朝鮮半島をはじめ、アジアに生息しているとされています。
茎や葉に鋭い棘があるのが特徴です。日本や中国では、タラノキの樹皮や茎などを漢方薬や民間薬として使ってきた歴史があります。
タラの芽は、春の山菜として有名で、天ぷらにするとおいしいです。
食べると苦味を感じますが、この苦味やえぐみのもとになるのが、タラノキに含まれる「サポニン」という成分やアク(灰汁)です。
そのままだとお茶にするのが難しいですが、アク抜きをすることで飲みやすいお茶になります。
タラの葉茶(たらの葉茶)の味について
タラの葉茶は、サポニンを含んでいるため、ほんのり苦味を感じることがありますが、苦味やえぐみのもとになるアクを抜いているため、基本的にすっきりとして飲みやすいといわれています。
商品によってはほんのり甘みを感じる方もいるようです。
タラの葉茶(たらの葉茶)に含まれる栄養成分
タラの葉茶で特筆すべき成分がサポニンです。
サポニンはマメ科の植物を中心に、植物の茎や根、葉部分に含まれる配糖体の一種。配糖体とは、糖と、糖以外の有機化合物が結合した物質です。
サポニンは、苦味やえぐみのもとになる成分です。苦くて有名な高麗人参にも含まれています。
またサポニンの「sapo(サポ)」とはラテン語で「石鹸」を意味し、その名のとおりサポニンには発泡作用があります。
タラの葉茶には、サポニンの他にも、ポリフェノールや食物繊維、カリウムといった栄養成分が含まれています。
タラの葉茶(たらの葉茶)の副作用について
タラの葉茶を飲んだことで副作用に見舞われたという症例は報告されていませんが、カリウムが多く含まれている点には注意しましょう。
特に腎臓が悪い方は、摂取量に注意してください。腎臓の働きが低下すると、カリウムがうまく排出されずに体内に蓄積されて、血中のカリウム濃度が高くなってしまう危険性があります。
もし、心配な方は、かかりつけの医師と相談した上で飲むようにしましょう。
万が一、具合が悪くなった場合は、すぐに飲むのを中止してください。
タラの葉茶(たらの葉茶)にカフェインは含まれる?
タラの葉茶にはカフェインは含まれていません。そのため、妊娠中や授乳中の方、お子様でも飲めます。夜寝る前のリラックスタイムにもおすすめです。
タラの葉茶(たらの葉茶)の入れ方・作り方
急須で入れる場合は、5gほどの茶葉を急須に入れてから熱湯を注ぎ、7分ほど蒸らせばOKです。タラの葉茶に含まれるサポニンがぶくぶくと泡立つことがあるので気を付けましょう。
鍋ややかんで煮だす場合は、水1リットルに茶葉5~10gを入れて沸騰させ、弱火で5~6分ほどグツグツ煮だします。濃い目のお茶がお好みの方は、もう少し長く煮だしましょう。
煮だしたタラの葉茶は、そのまま熱いうちに飲んでも、冷蔵庫でアイスにしてもおいしいです。お好きな飲み方を試してください。
タラの葉茶(たらの葉茶)の保存方法
タラの葉茶は常温保存でOKです。高温多湿の場所は避けて、冷暗所に保存しましょう。
メーカーによって異なりますが、概ね賞味期限は1年です。
一度開封したら密封して保存し、賞味期限に関わらず早めに飲み切ってください。
山年園が提供するタラの葉茶(たらの葉茶)
当社でもオリジナルのタラの葉茶を販売しております。宮崎県の霧島ですくすくと育ったタラの葉と茎を、丁寧にお茶にしました。
アク抜きをしているので、タラノキ特有のほろ苦さが抑えられ、どなたでも飲みやすい味になっています。ノンカフェインのタラの葉茶は、カフェインが気になる方にもおすすめです。
ぜひ、ご家庭でご賞味ください。
商品名 | タラの葉茶 |
商品区分 | 食品・飲料 |
内容量 | 100g |
原材料名 | タラの葉、茎 |
原産地 | 宮崎県産 |
使用方法 | 本品約5~10gをお茶パックなどに入れ、1リットルの水で沸騰させた後、弱火で5~6分程煮出してお召し上がりください。 急須やティーポットでもお飲みいただけます。 |
使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
賞味期限 | 製造日より約12ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | タラの芽はてんぷらなどで食べる山菜として有名ですが、葉や茎にも栄養を多く含んでいます。 老舗のお茶屋が販売するタラの葉茶を是非ご賞味ください(^-^) |
最新記事 by 塩原大輝(しおばらたいき) (全て見る)
- 団茶(だんちゃ)とは?美味しい飲み方や歴史についても【お茶の豆知識】 - 2024年11月16日
- 霧島茶(きりしまちゃ)の特徴とは?「日本一」の称号を獲得した鹿児島のお茶 - 2024年11月15日
- ミントティーの美味しい作り方と飲み方とは【ノンカフェインで妊娠中の方も安心】 - 2024年10月29日