はるか昔から地球に存在する神秘の藻、スピルリナ。
近年では、マキベリーやチアシードとともに、スーパーフードとしてセレブたちの間で話題になり、その後急速に世界的に有名になりました。
また、代表的なスーパーフード、通称「プライマリースーパーフード10」にも数えられており、今大注目の食材です。
本日は、このスピルリナの栄養成分、そして摂取方法や摂取の際の注意点についてご紹介します。
スピルリナとは?
スピルリナは、世界最古の植物でアフリカや中南米が原産の「藻」の一種。
約30億年前から地球に生息していたといわれており、光合成によって増殖します。
最近は、ビタミン、ミネラル、食物繊維など50種類以上の栄養素を含むスーパーフードとして認知されており、現代人の食に不足しがちな栄養素を補う「栄養補助食品」としても人気です。
バランスに優れた高い栄養素のため、NASAでは宇宙食としての開発が進んでいます。
食用された歴史は古く、1940年にアフリカはチャド湖東方にある村で、「ダイエ」と名前で売られていたのが最初の流通といわれています。
スピルリナをおいしく食べる方法については、下記の記事を参考にどうぞ。
スピルリナとクロレラの違い
クロレラは、スピルリナとよく似た食品です。
「スーパーフード」「藻」「最古の植物」ということで、両者とも健康意識の高い人たちの間でよく知られた存在です。
スピルリナとクロレラの違いは、主に4つ。
・スピルリナはクロレラの1000倍の大きさ(大量生産しやすい)
・スピルリナはクロレラよりも栄養価が高い
・スピルリナは多細胞で消化が良いが、クロレラは単細胞で消化が悪い
特に、スピルリナはクロレラに比べて、フィコシアニン、カリウム、リン、βカロテンの含有量が優れています。
スピルリナに含まれる成分
スピルリナには、糖質や脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど、50種類以上の栄養素がバランス良く含まれています。
特に注目したいのは、下記の5つの成分です。
・食物繊維
・βカロテン
・フィコシアニン
・ビタミンB12
9種類の必須アミノ酸
スピルリナには50~70%のたんぱく質が50〜70%含まれており、グラムに換算するとおよそ100gあたり57gです。
牛肉で20%前後(およそ17g)、豆腐で5%程度(およそ4.9g)で、優秀なたんぱく質源ということが分かります。
9種類の必須アミノ酸(イソロイシン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン、フェニルアラニン、メチオニン、リジン、ロイシ)も含んでいます。
食物繊維
スピルリナには、食物繊維が豊富に含まれています。
含まれている食物繊維のうち、約40%以上が水溶性食物繊維です。
βカロテン
スピルリナに含まれる3つの色素のうちのひとつがβカロテンです。
βカロテンは「プロビタミンA」という形でビタミンAの代役をすることも。
食品では、にんじんやほうれん草などに多く含まれています。
フィコシア二ン(色素)
スピルリナに含まれる3つの色素のうちのひとつがフィコシア二ンです。
フィコシア二ンはポリフェノールの一種で、スピルリナ特有の色素であることから、新しい青色色素として活用できると注目されています。
ビタミンB12
スピルリナは植物でありながら、動物性食品特有の栄養素「ビタミンB12」を含みます。
ビタミン12は、健康や宗教などを理由に動物性食品を摂らないヴィーガンやベジタリアンといった人たちに不足しがちな栄養素。
スピルリナは菜食家たちの栄養不足を解決する食品とも言えます。
スーパーフードについて
「スーパーフード」は、1980年代にアメリカやカナダで使われるようになった言葉です。
「栄養価の高い食品」を総称する言葉で、2000年代にブームとなったローフードと結びついたことで人気を博します。
ローフードの特徴である食材をできるだけ生の状態で食べるスタイルは、スーパーフードが持つ栄養素を活かすにはもってこいの調理法でした。
スーパーフードは、食材として使われることもあれば、サプリメントなどの健康食品に用いられることもあり、汎用性の高い食品となっています。
近年では、多くの海外セレブが愛用していることで注目が集まり、10代や20代の若い女性にまで認知が広がっています。
スピルリナを摂取する時の注意点
スピルリナの摂取量は、1日2~6g程度とされています。
用法用量を守り、摂取しましょう。
<参照:国立健康・栄養研究所|「健康食品」の安全性・有効性情報>
スピルリナの副作用
まれに腹痛、下痢、浮腫といった症状が起こることがあります。
重金属等の不純物やミクロシスチンが混入したスピルリナにおいて、安全性の疑いが持たれています。
他の健康食品でも言えることですが、安全性が表記されたものを選ぶようにしましょう。
かかりつけ医に相談しながら摂取しましょう
スピルリナに含まれるビタミンKには血液を固める作用があり、抗血栓薬の働きを阻害することがあると報告されています。
また、フェニルケトン尿症の方は症状を悪化させる危険性があるので摂取を控えてください。
妊娠中や子供の摂取はOK?
妊娠中の方は、安全性が確認されている商品を摂取するのが得策です。
乳幼児、子供は感受性が高いため、極力、スピルリナの摂取を控えてください。
まとめ
今回は、話題のスーパーフード「スピルリナ」の成分に注目してみました。
食の欧米化で乱れがちな現代の食生活において「ちょい足し」で不足しがちな栄養を補給できるすぐれものです。
ちなみに、当社でも無農薬のスピルリナを扱っています。
山年園の限定商品です。
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