日本のお茶の歴史を語るうえで欠かせない人物の1人、千利休(せんのりきゅう)。彼は織田信長や豊臣秀吉の茶頭として活躍したことでも知られています。この茶頭とは、いったいどのような役割だったのでしょうか?
本記事では、「茶頭」をご紹介します。
茶頭(さどう)とは?読み方についても
「茶頭」とは、戦国時代や安土桃山時代などの時代に、大名や将軍などの主君に仕えた茶人のことです。
文字どおり、「茶事の頭(かしら)」を意味します。
茶頭は、自分の主君のお茶会で使う茶道具の管理から、お茶会当日にお茶を点てるところまで、茶事のすべてを司ったといわれています。
ちなみに茶頭の読み方は「さどう」ですが、まれに「さじゅう」と読むこともあります。
茶頭(さどう)と茶堂・茶道の違い
今回ご紹介している茶頭(さどう)は、他にも「茶堂」「茶道」と書くこともあります。すべて読み方は「さどう」で、意味も同じです。
ちなみに、いわゆるお茶会(茶の湯)のことも同じく茶道(さどう)とよぶので、少しややこしいかもしれません。
茶頭(さどう)の役割について
前述のとおり、茶頭は主君が開くお茶会のすべてを任されていたといわれています。お茶会で使う茶道具や美術品の選定・購入・管理、お茶会当日のお茶室の飾り付け、お茶会当日にお茶を点てるところまですべて担当していたようです。
当時のお茶会は政治的な意味も強く、お茶を楽しむ憩いの場というよりは、将軍などが自分の権力を示す重要な場でした。そのすべてを任されていた茶頭は、主君から大きな信頼があったことでしょう。
茶頭(さどう)の代表格1:千利休(せんのりきゅう)
歴史上の茶頭のなかでも、やはり有名度が高いのは、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した茶人、千利休(せんのりきゅう)です。
千利休は、武野紹鴎(たけのじょうおう)という茶人の弟子で、武野から受け継いだ「わび茶」を大成させたことでも知られています。わび茶では、それまでの茶の湯で主流だった高級で華美な茶室や茶道具ではなく、質素で地味なもののなかに美しさを感じるようなお茶会を大切にしました。

千利休は、織田信長と豊臣秀吉の茶頭としてもその名を馳せています。
主君1:織田信長
大阪の堺の茶人であった千利休は、織田信長が堺に来た際に、信長の前でお茶を点てました。その際に信長にお茶の腕を認められ、そこから信長の茶頭に任命されて、茶事をすべて司るようになりました。
信長は、それまではお茶を飲んで楽しむ意味が強かった茶の湯を、政治的な手段として利用しました。お茶を使った信長の政策は、「御茶湯御政道(おちゃのゆごせいどう)」とよばれます。
信長は全国から有名な茶器を集める名物狩りを行い、集めた茶器を使ってお茶会を開きました。また部下たちにはお茶会を開くこと自体を許可制としました。こうして茶の湯は、政治的な権力を示すものとなったのです。
この信長の開いたお茶会を司っていた茶頭の1人が、千利休です。当時、権力者だけが行えるお茶会をほぼ取り仕切っていたとされる千利休は、プロフェッショナルの茶頭として大きな地位を確立したと思われます。
主君2:豊臣秀吉
さらに千利休は、信長の没後、今度は信長に仕えた豊臣秀吉の茶頭となります。秀吉は信長の思想を受け継ぎ、お茶によってさらに権力を示すことに注力したとされます。
例えば、金箔張りの黄金の茶室を作らせたり、京都市の北野天満宮周辺で「北野大茶湯(きたのおおちゃのゆ)」という大規模なお茶会を開催させたりしたようです。これらを取り仕切ったとされるのが、茶頭である千利休です。
茶頭(さどう)の代表格2:今井宗久(いまいそうきゅう)
同じく大阪の堺の茶人である今井宗久(いまいそうきゅう)も、千利休とともに織田信長の茶頭として活躍した1人です。
今井はもともと堺の商人として活躍していました。商人としての知識をつけるためにお茶を習い始めたとされ、その際のお茶の師匠は千利休と同じ武野紹鴎でした。武野からお茶を習って茶人としても活躍の場を広げた今井は、さらに武野の娘と結婚もしました。
そのお茶のスキルを信長に買われ、千利休と同様に、信長の茶頭として活躍しました。
山年園で販売している抹茶について
山年園では、いろいろな種類の抹茶を販売しており、国内外からご好評いただいております。
『有機八女抹茶』は、抹茶の名産地として知られる福岡県八女(やめ)エリアで作られた抹茶です。渋みはほとんどなく、濃厚な甘みや旨みを感じられます。
『抹茶 さみどり』は、京都で作られたお茶の品種「さみどり」を使った抹茶です。柑橘類を思わせるみずみずしい香りと上品な旨みを感じられ、とても美味しい抹茶です。
有機八女抹茶
商品名 | 有機抹茶 |
商品区分 | 食品・飲料 |
内容量 | 30g |
原材料名 | 有機緑茶(福岡県産) |
賞味期限 | 製造日より約4ヶ月 |
保存方法 | 高温多湿を避け、移り香にご注意ください。 |
使用上の注意 | 抹茶は鮮度が大切です。開封後はお早めにお飲みください。 |
加工者 | 株式会社 吉田園 福岡県八女市黒木町本分1159-5 |
販売者 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | 有機栽培の茶葉をしようしております。本格的な味をお楽しみください。 老舗のお茶屋がこだわり抜いた抹茶を是非ご賞味ください(^-^)/ |
抹茶 さみどり
商品名 | 抹茶 さみどり |
商品区分 | 食品・飲料 |
内容量 | 2g×12P |
原材料名 | 抹茶(国産) |
原産地 | 日本産 |
使用方法 | |
使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
保存方法 | 冷暗所に保存してください |
賞味期限 | 製造日より約5ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | 老舗のお茶屋が自信を持ってオススメする最高級なお抹茶です(^-^) |


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