新茶を入れたときに、お茶の表面にほこりのようなキラキラしたものが浮いていることがあります。実はこれはほこりではなく、毛茸(もうじ)とよばれる茶葉の産毛です。
今回は毛茸(もうじ)について解説します。
毛茸(もうじ)とは?
「毛茸」とは、新茶を入れたときにお茶の表面に浮いているほこりのようなものを指します。
実際はほこりではなく、チャノキの新芽の裏に生えている産毛が抜けたものです。読み方は「もうじ」です。
毛茸は新芽の裏にだけ生えているため、お茶に毛茸が浮いていたら、それは新芽を使った新鮮で上質なお茶の証です。
もちろん、毛茸ごとそのまま飲んでOKです。日本茶だけでなく、同じくチャノキで作られる中国茶や紅茶で毛茸が見られることがあります。中国茶と紅茶の毛茸について詳しくは後述します。
ちなみに、毛茸のように植物の表皮に生えた産毛は「トライコーム(trichome)」ともよばれます。
「トライコーム(trichome)」とはギリシャ語で「毛が伸びること」を意味します。日本語では「毛状突起」とよばれることも。トライコーム(毛状突起)はヨモギやシロイヌナズナなど、さまざまな植物の表皮に生えています。
毛茸(もうじ)が特徴の中国茶「白毫銀針」
毛茸が密集した白い芯芽を「白亳」とよびます。芯芽とはチャノキの枝の先端の芽部分のことで、まだ開ききっていない茶葉のつぼみを指します。
白亳は、中国語で「パイオウ」「ペイコウ」と発音し、これが紅茶の等級を表す「ペコー(Pekoe)」の語源になったという説もあります。
この白亳を使った中国茶は「白毫銀針(はくごうぎんしん)」という高級茶になります。白毫銀針は、その名のとおり、銀色に見える白っぽい毛茸が特徴のお茶です。花を思わせる濃厚な甘味が特徴で、水色は薄い黄色。
お茶表面に浮かぶ毛茸が、キラキラと美しいアクセントになります。
紅茶のシルバーチップ・ゴールデンチップについて
紅茶でも毛茸が特徴のお茶があります。
紅茶でよく「チップ」という言葉を聞くかもしれませんが、これは前述の芯芽のことです。チップには毛茸が生えており、色に違いがあります。金色っぽいものを「ゴールデンチップ」、銀色っぽいものを「シルバーチップ」とよびます。
ゴールデンチップ・シルバーチップともに、新芽を使った紅茶の証になります。さらにチップが多く含まれる紅茶ほど高級になるとされています。
毛茸(もうじ)の特徴
毛茸の特徴をいくつか解説します。
新芽だけに生える
毛茸は茶葉の新芽にしか生えません。
新芽から葉に成長するまでの期間のみ、葉の裏側に生えます。葉が成長して硬く大きくなるにつれ、毛茸は自然になくなります。
美味しいお茶の目印になる
新茶は苦味や渋味が少なく甘くてまろやかな味が特徴です。これは、新茶にお茶の旨味や甘味を作り出すテアニンが多く含まれるためです。テアニンは、茶葉が育つ過程で日光を浴びることで苦味や渋味成分であるカテキンへ変化します。
つまり、日光を多く浴びていない新芽は、まだ大部分のテアニンがカテキンに変化していません。そのため苦味や渋味がほとんどなく、旨味や甘味が強い美味しいお茶になります。
葉を守る役割がある
毛茸はやわらかく傷つきやすい新芽を守る役割をもっています。葉の裏側に毛茸が生えていることで、害虫や病原菌、強い日光などの外的要因から新芽を守ります。
また強風に直接さらされないため、新芽の水分が失われるのを防ぎます。新芽は成長すると硬い葉になり、守られる必要がなくなるので、毛茸が自然となくなっていきます。
山年園の新茶について
このように、毛茸は新鮮な新茶(一番茶)の証です。
山年園でも美味しい新茶を販売しております。厳選した国産の新茶を使用しており、ホットでもアイスでも、甘くさわやかな風味をお楽しみいただけます。ぜひ、ご家庭でご賞味ください。
煎茶(一番茶)
商品名 | 煎茶(一番) |
商品区分 | 飲料 |
内容量 | 5g×100p |
原材料名 | 茶(国産) |
原産地 | 日本産 |
使用方法 | 1,お湯を十分に沸騰させ、少し冷ましてください。 2,急須に1包入れ、お湯を注ぎます。 3,お好みにより1分程度待ってから、均等に回し注ぎます。 ※熱湯には十分ご注意ください。 ※ティーバッグの個数、抽出時間などはお好みで調節してください。 |
使用上の注意 | お茶は鮮度が大切です。開封後はお早めに召し上がりください。 |
保存方法 | 高温多湿を避け移り香にご注意ください。 |
賞味期限 | 製造日より約12ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | 老舗のお茶屋がこだわり抜いた「業務用緑茶」を是非ご賞味ください(^-^) |
一番荒番茶 社山
商品名 | 一番荒番茶 社山 |
商品区分 | 飲料 |
内容量 | 【一袋あたり】250g(10g×25パック) |
原材料名 | 茶葉 |
原産地 | 静岡県周智郡森町 |
使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
賞味期限 | 製造日より約12ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | 静岡県、遠州、社山地方の一番茶を摘んだ後の、後れ芽を集めました。 5月の日差しを浴びた、爽やかな番茶です(^-^) |
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