夏に冷やして食べると美味しいびわの実。
びわは実だけでなく、葉にも多くの栄養が含まれていることを知っていますか?
びわの葉は煎じて、びわの葉茶としてスーパーやお茶屋さんで販売されています。
びわの葉茶と聞いても、ほとんどの人が飲んだことがないと思います。
しかし、驚くべきことにびわの葉茶は、江戸時代に枇杷葉湯(びわの葉の煎じ汁のこと)として飲まれていたと記録があるほど、歴史が深いものとして知られています。
びわの葉とは?
びわは、中国原産のバラ科ビワ属の広葉常緑高木植物で、秋〜冬にかけて白い花を咲かせます。
中国では6世紀ごろから漢方の用途で使われており、日本には江戸時代ごろに渡来したとされています。
インドでも、大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)という教典にも記載があるように、びわの葉を「無憂扇(むゆうせん)」と称し、漢方・生薬として重宝されていました。
現在でも、びわの葉は枇杷葉(びわよう)という生薬で、甘露飲や辛夷清肺湯などの漢方薬にも配合されています。
びわの葉茶に含まれている成分
びわの葉茶には、多くの栄養成分が含まれています。
びわの葉に含まれている成分の中でも代表的なものを紹介したいと思います。
デキストリン
デキストリンとは、あまり聞き馴染みのない言葉ですが、実は「でんぷん」のことを指します。
離乳食などのとろみを出す時に使われる成分です。
よく、デキストリンを食品添加物と混同されますが、種類によって食品添加物に該当する場合とそうでない場合に分かれます。
酒石酸
酒石酸とは、酸味のある果実、特にワインに多く含まれています。
酒石酸は、軍事用目的にも利用されていたため、ワイン貯蔵庫、ワインの製造工場は軍部の管理下にありました。
アミグダリン
アミグダリンは、びわ以外だと、ウメ、あんず、ももなどに含まれます。
主に、種子の中心部分の「仁」と呼ばれる部分に多く含まれています。
アミグダリンは、胃酸により青酸(シアン)に変化してしまうため、大量摂取をすると副作用を引き起こす可能性があります。
とはいえ、これは実をそのまま大量に食べたらの話で、調理・加工をしていれば、それほど神経質になるところでもありません。
タンニン
タンニンとは、びわの渋みの原因の成分で、植物に含まれているポリフェノールの総称です。
よく耳にするカテキンもタンニンの一種です。(茶カテキンはまた別)
多く飲食物で代表的なものを挙げると、飲み物だと緑茶、ワイン、ココア、コーヒー、食べ物だと、柿、いちご、チョコレート、ブルーベリーに含まれています。
サポニン
びわの渋みに含まれており、広く植物に含まれる成分です。
サポニンを含んだ野菜で有名なのが高麗人参で、古来より漢方として重宝されていました。
今でも多くの漢方薬や生薬と呼ばれるものにはこのサポニンが使われています。
びわの葉茶による副作用
びわの葉茶に含まれるアミグダリンが青酸(シアン)に変化することをとり、中毒症状を引き起こすという記載がよくみられますが、アミグダリンはびわの種子に多く含まれ、びわの葉には微量に含まれる程度です。
基本的には、一度に大量摂取をしなければ安心してお飲みいただけます。
もし、心配な方は、かかりつけの医師に相談の上、飲みましょう。
びわの葉茶はどんな味がする?
びわの葉茶の味って、どんな味がするのだろうと気になりませんか?
いまいちピンときませんよね。
気になるびわの葉茶の味は、強い臭みもなく飲みやすい味わいです。
一般的には、ウーロン茶やほうじ茶に近いといわれます。
ただし、煮出しすぎると、濃くなって苦味や渋みが増すので、煮出す時間に気をつけましょう。
ちなみに、ツイッターでみんなのびわの葉茶の味に関する感想を調べたら、以下のような感想がのっていました。一部抜粋。
お父さんの為に買ったびわの葉茶🍵
煮出して飲んでみたら、ほうじ茶に近い味で美味しかった😋
ノンカフェインだし、飲みやすい👍🏼もう飲みこむ力もなくなってきてるから上手く飲めるかわからないけど、お休みの日に病院へ持って行こう✨
— Kiyomi (@tink_9ma_ma6) 2016年10月17日
びわの葉茶
まろやかで優しい味これなら全然いける〜〜🎶 #自然療法#ビワ葉の煎じ汁 https://t.co/ozlAKwBFau
— ぴろ山 (@piroyamanezumi) 2015年5月4日
枇杷の葉茶おいしい!優しい味である…クセないね
— 🐖ろはすは痩せたい🍤 (@hiro2deco) 2018年5月27日
びわの葉茶の美味しい飲み方・入れ方
ここでは、びわの葉茶の飲み方や入れ方について紹介します。
やかんで入れる場合
びわの葉茶を5~10gをお茶パックなどに入れ、1リットルのお水で沸騰させます。
弱火で5〜6分程煮出しましょう。
急須やティーポットで入れる場合
びわの葉茶約5gを急須に入れ、熱湯を注ぎます。だいたい、4〜5分煮出しましょう。
美味しく飲むアレンジ法
びわの葉茶はクセがなくすっきりとして飲みやすい健康茶ですが、たまには違った味わいをしたいときには、下記のアレンジ法を試してみましょう。
ジンジャーびわの葉茶
スライスした生姜を少し入れることで、びわのスッキリした味わいにアクセントが。
夏は水出しでガムシロップを追加することで、冷やしあめのような爽やかな味わいに、冬はホットにして温まるお茶へと生まれ変わります。
びわの葉茶サワー
びわの葉茶をホワイトリカーなどに1週間ほど漬け込みます。
それを炭酸とガムシロップで割れば、ほのかにびわが香る、とてもさわやかなサワーの完成です!
漬け込みすぎると渋くなるので注意しましょう。
びわの葉茶の作り方
びわの葉があれば、自宅でもびわの葉茶を作ることができます。
乾燥させるタイプと、生の葉っぱを使ってお茶にするタイプの2種類のびわの葉茶の作り方をご紹介します。
びわの葉茶<乾燥タイプ>
・カラカラになるまでよく乾燥させます。
・ミキサーなどで茶葉状にし、密閉容器に乾燥剤と共に保存します。
びわの葉茶<生葉タイプ>
・びわの葉の裏の綿毛はあらかじめ落としておいて下さい。落とし終わったら、鍋にいれて火をつけて、沸騰するまで待ちます。
・その後、弱火で30分ほど煮出して完成です。
まとめ
健康茶や野草茶が初心者の方にとって、びわの葉茶はクセもなく飲み続けられるので、おすすめです。
ちなみに、当社でもびわの葉茶を販売中。
霧島山麓の雄大な土地で育った無農薬のびわの葉を使った「びわの葉茶」を販売しております。
「リーフタイプ」と「ティーパックタイプ」の2種類でご用意しています。
すっきりとした味わいで好評です。
びわの葉茶を購入したい方は、下記からどうぞ。
びわの葉茶の購入はこちら
リーフタイプ
ティーパックタイプ
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