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鳳凰単叢(ほうおうたんそう)ってどんなお茶?蜜蘭香など十大香型についても

鳳凰単叢おすすめ商品

さっぱりした飲み口と程良い渋みが人気の烏龍茶。

その烏龍茶のなかでも、特に香りの良さに定評があるのが鳳凰単叢というお茶です。

本記事では、鳳凰単叢(ほうおうたんそう)について解説します。

鳳凰単叢(ほうおうたんそう)とはどんな烏龍茶?

鳳凰単叢 とは

鳳凰単叢とは烏龍茶の一種です。読み方は「ほうおうたんそう」。中国広東省の鳳凰山で栽培されるため、この名が付けられました。

あまり聞き慣れない言葉ですが、単叢(たんそう)とは「一本の木から収穫されたお茶」といった意味があります。鳳凰単叢はその名のとおり、一本の木から収穫された茶葉のみを使うお茶=他の種類のお茶は混ぜないシングルオリジンのお茶であるといえます。

鳳凰単叢の大きな特徴は、芳醇な香りです。鳳凰単叢のなかにもさらに香りの分類がたくさんあり、それぞれ名前が付いています。鳳凰単叢の香りの分類については後述します。

鳳凰単叢(ほうおうたんそう)にカフェインは含まれる?

鳳凰単叢は烏龍茶の一種なので、カフェインを含みます。コーヒーや紅茶と比べるとカフェイン含有量は少ないですが、それでも少しは含まれています。

妊娠中や授乳中の方、カフェイン摂取量が気になる方などは、一度に大量に飲み過ぎないように気を付けてください。

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鳳凰単叢(ほうおうたんそう)の十大香型の種類

鳳凰単叢 蜜蘭香

前述のとおり、鳳凰単叢はかぐわしい香りに定評がある烏龍茶です。鳳凰単叢の香りの種類は、実に80種類以上もあるといわれています。

これだけの種類があると選ぶのが大変なので、香りの目安として、大きく10個の香りに分けられます。この10個に分けられた鳳凰単叢の香りのタイプを、「十大香型」といいます。もちろん鳳凰単叢のなかには、十大香型に当てはまらないものもたくさんあります。

次から、十大香型のそれぞれの香りの特徴を簡単に解説します。

蜜蘭香(みつらんこう)

蜜蘭香(みつらんこう)は、マスカットやライチなどを思わせるフルーティーな香りと味わいです。その名のとおり、蜜のような甘さもあります。数ある鳳凰単叢のなかでも特に人気が高いといわれている種類です。

黄梔香(黄枝香)(こうしこう)

黄梔香(こうしこう)はクチナシの香りがする鳳凰単叢です。名前の「梔」は梔子(クチナシ)を意味します。クチナシは、キンモクセイ、ジンチョウゲとともに三大香木に数えられているほど香りが良い木です。甘く濃厚で華やかな香りを楽しめます。

芝蘭香(しらんこう)

芝蘭香(しらんこう)は、その名のとおり蘭の香りがある鳳凰単叢です。最初は甘く、あとからふわっと蘭の香りを感じます。

桂花香(けいかこう)

桂花香(けいかこう)の桂花はキンモクセイを意味します。キンモクセイの甘くさわやかな香りを楽しめる、初心者の方にもおすすめの鳳凰単叢です。

玉蘭香(ぎょくらんこう)

玉蘭香(ぎょくらんこう)は、ハクモクレンの香りの鳳凰単叢です。ハクモクレンの香りと乳香を感じられ、上品な飲み口のお茶です。

肉桂香(にっけいこう)

肉桂香(にっけいこう)はシナモンの香りがする鳳凰単叢です。少しスパイシーなシナモンの香りは、寒い季節に飲むのにもぴったりです。

杏仁香(あんにんこう)

杏仁香(あんにんこう)は、杏仁(アプリコット)の香りが特徴の鳳凰単叢です。杏仁といっても、杏仁豆腐のような甘酸っぱい香りというよりは、アーモンドなどを思わせる落ち着いた香りがあります。

茉莉香(まつりこう)

茉莉香(まつりこう)はジャスミンの香りの鳳凰単叢です。ジャスミンの華やかな香りとまろやかな乳香を感じられます。

夜来香(やらいこう)

夜来香(やらいこう)は、中国産の夜来香(やらいこう/イエライシャン)という花の香りがする鳳凰単叢です。夜来香の花はもともと甘い香りがありますが、その香りは夜になるとさらに強くなり、ユリを思わせる官能的な香りを放ちます。

姜花香(ぎょうかこう)

姜花香(ぎょうかこう)は、ショウガを思わせる香りが魅力的な鳳凰単叢です。ショウガに似たピリッとスパイシーな香りと程良い渋みがあり、甘みが強いお茶が苦手な方にもおすすめです。

鴨屎香(やしこう)

鴨屎香(やしこう)は、正確には十大香型には数えられていませんが、非常にユニークな鳳凰単叢です。

鴨屎香とは直訳すると「鴨の糞の香り」という意味です。花の名前が付けられることの多い鳳凰単叢のなかで異彩を放つお茶ですが、名前に反してとても美味しいお茶です。ミルクのような濃厚な甘みと乳香があり、フローラルな香りも感じられます。

鳳凰単叢(ほうおうたんそう)の香りや味について

鳳凰単叢 香り

鳳凰単叢を実際に飲んだ人の味や香りの感想を、Xよりいくつかご紹介します。

鳳凰単叢の種類にもよりますが、どのお茶も濃厚な甘みやかぐわしい花の香りなどを楽しめるようですね。

同じ鳳凰単叢でも香りの種類によって印象がまったく異なるので、いろいろな種類を飲み比べてみても楽しいでしょう。

鳳凰単叢(ほうおうたんそう)の淹れ方

鳳凰単叢 淹れ方

鳳凰単叢を美味しく淹れるには、まず洗茶をするのがおすすめです。急須に鳳凰単叢の茶葉を入れ、熱湯を入れます。10秒ほど待ったら熱湯をすべて捨てます。これが洗茶です。

洗茶は烏龍茶など中国茶でよく行われる方法で、一度熱湯を通すことで茶葉についたほこりや汚れなどを取り除き、さらに硬い茶葉をほぐして味や香りを抽出しやすくする意味があります。

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洗茶をしたら、20秒ほど待ってから再度熱湯を入れます。急須に蓋をして、20~30秒ほど置きます。鳳凰単叢は渋み・苦み成分のタンニンを多く含んでいるといわれており、熱湯を入れたまま長時間置いておくと渋みや苦みが出やすくなってしまいます。20~30秒ほどの短時間だけ抽出させるのがおすすめです。

あとは湯呑みに注げばOKです。鳳凰単叢などの中国茶は、同じ茶葉で何煎もお茶を楽しめます。回を重ねるごとに少しずつ変化する香りや甘みなども楽しんでみてください。

まとめ

鳳凰単叢は花のような香りと甘みを楽しめる極上の烏龍茶です。香りの種類ごとに個性があり、いろいろ試してみても楽しいかもしれません。

いつもとは違うお茶の楽しみをしたい方や、華やかな香りのお茶でリラックスしたい方などは、ぜひ鳳凰単叢を試してみてください。

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塩原大輝(しおばらたいき)
有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。
このコラムを書いた人
塩原大輝(しおばらたいき)

有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。

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