和食のだしを取るのに欠かせない昆布。日本ではなんと縄文時代から食べられ続けているとの説もあり、私たちの食生活に深く根付いている食べ物です。
うま味でさまざまな料理を美味しくする昆布ですが、硬く大きいものも多く、取り扱いが難しいと感じる方もいるかもしれません。そこで、昆布を使いやすくふりかけ状にしたものはいかがでしょうか。
本記事では、「花削り昆布(花けずりこんぶ)」をご紹介します。
花削り昆布(花けずりこんぶ)とはどんな昆布?
花削り昆布とは、昆布を薄くふわふわに削った食品です。
花削り昆布は、昆布をかつおぶしのように薄く削ってあるので、まるごと食べたり、料理に振りかけたりして気軽に使えます。昆布だしを取るのにも便利です。
薄くてもしっかり昆布のコクと風味が詰まっており、振りかけるだけで簡単にうま味をプラスできます。
花削り昆布と花折昆布(はなおりこんぶ)の違い
花折昆布(はなおりこんぶ)とは、長い昆布をカットせずそのまま折り曲げたものです。昆布を長い状態のままでしわを伸ばし、折り畳んであります。だしを取るだけではなく、煮物や昆布巻き、白身魚の昆布締めなどに重宝されます。
一方の花削り昆布は、昆布を薄くふわふわに削ったものなので、昆布巻きや昆布締めなどには向きません。ふりかけのように料理に振りかけて使います。
花削り昆布とかつお昆布の違い
かつお昆布とは、細かくカットした昆布を醤油などでやわらかく煮込み、かつおぶしやかつおでんぶを和えた佃煮(つくだに)です。
花削り昆布は昆布を薄く削ったものですが、かつお昆布は昆布の厚みはそのままにして煮込んだもの。そのため食べ応えがあります。
どちらもごはんやおにぎりにまぶしたり、さまざまな料理に混ぜたりして幅広く使えます。
花削り昆布(花けずりこんぶ)に含まれる栄養成分
花削り昆布に含まれる栄養成分をいくつか解説します。
水溶性食物繊維(アルギン酸・フコイダン)
昆布には、アルギン酸やフコイダンといった水溶性食物繊維が豊富に含まれています。
アルギン酸やフコイダンは海藻特有の食物繊維で、昆布のほかにもワカメやもずく、ひじきなどに含まれます。昆布の表面がぬるぬるしているのは、このアルギン酸やフコイダンを含むためです。
ミネラル類
昆布は「ミネラルの宝庫」ともよばれるほど、さまざまなミネラル類を豊富に含んでいます。例えば下記のミネラルを含みます。
・カルシウム
・カリウム
・ナトリウム
・マグネシウム
・鉄
・リン
・ヨウ素(ヨード)
ヨウ素とは、昆布など海藻類に多く含まれるミネラルです。
昆布には、上記のほかにもいくつかのミネラルが含まれており、特に私たちの身体に不可欠な必須ミネラル類も十分に含んでいます。ミネラルは体内で合成ができないので、食品から意識的に摂ることが推奨されています。
グルタミン酸
グルタミン酸はアミノ酸の一種で、グアニル酸・イノシン酸と並んで三大うま味成分にも数えられています。昆布で取っただしが風味豊かで美味しいのは、このグルタミン酸のうま味のおかげです。
グルタミン酸は、昆布のほかにも、チーズやトマト、大豆製品などに多く含まれています。
花削り昆布(花けずりこんぶ)の副作用について
花削り昆布に特段大きな副作用は報告されていませんが、過剰摂取には注意してください。
花削り昆布は水溶性食物繊維を豊富に含んでいます。そのため、一度にたくさん食べ過ぎると腹痛や便秘、下痢などにつながる可能性があります。
加えて、ヨウ素(ヨード)を多く含んでいる点も要注意です。ヨウ素は海藻類に含まれるミネラルの一種で、甲状腺ホルモンを合成するために必要です。しかし過剰摂取すると、甲状腺機能低下を引き起こすことがあります。
また、昆布に含まれるグルタミン酸は大切なうま味成分ですが、一方で過剰摂取すると神経細胞を興奮させすぎてしまい、睡眠障害や幻覚などにつながることがあるといわれています。
花削り昆布(花けずりこんぶ)の使い方・レシピ
花削り昆布はそのまま食べるのはもちろん、かつおぶし感覚でさまざまな料理にトッピングして使えます。花削り昆布のおすすめの食べ方をいくつかご紹介します。
うどん・そば・ラーメン
昆布と麺類との相性は抜群です。特にかつおぶしから取っただしにはイノシン酸が含まれるので、花削り昆布を追加することでイノシン酸とグルタミン酸の相乗効果が生まれ、さらに深いうま味が生まれます。
うどんやそばなど和風だしの麺類だけではなく、意外とラーメンにもおすすめです。
湯豆腐・冷奴
豆腐の上にトッピングするのもおすすめ。お好みでかつおぶしを混ぜても良いでしょう。
おにぎり
白米でおにぎりを作ります。平皿や広げたラップの上に花削り昆布を適量広げておき、その上でおにぎりを転がして表面に昆布をまぶします。おにぎりの中身は、梅干しなどお好きな具材でどうぞ。
寿司・お刺身
花削り昆布で、簡易的な昆布締めもおすすめです。お好きな魚の刺身にだし醤油を染み込ませて数分置き、キッチンペーパーで表面の水分を取ります。
そのあと刺身に花削り昆布をよくまぶせば、お手軽な昆布締め風になります。白身魚だけではなく、鮭やイカなどでも◎
おひたし
ほうれん草や小松菜、菜の花などのおひたしの上に、かつおぶしの代わりに花削り昆布を乗せるだけ。昆布のうま味が野菜の味を引き立たせます。
花削り昆布(花けずりこんぶ)の保存方法
花削り昆布は、開封前であれば常温保存でOKです。高温多湿かつ直射日光が当たる場所は避けて、冷暗所で常温保存してください。
花削り昆布は非常に湿気やすいので、一度開封したらしっかり密封して、冷蔵庫での保存がおすすめです。開封後は賞味期限に限らず、なるべく早めに食べきってください。賞味期限は製品にもよりますが、半年ほどが目安です。
山年園で販売している花削り昆布(花けずりこんぶ)について
当社の花削り昆布は、北海道で採取された白口浜(しろくちはま)真昆布を使用しています。
白口浜真昆布は、上質なだしが取れる最高級品の昆布とも称され、高級料亭などでも使われています。白口浜真昆布ならではの上品な味わいを、手軽に味わっていただける一品です。
花けずりこんぶ
商品名 | けずりこんぶ |
商品区分 | 食品 |
内容量 | 23g |
原材料名 | 真昆布(北海道産) |
使用方法 | うどん・そば・ラーメン、鍋物、夏のぶっかけうどん、納豆・オクラ・とろろごはん、 タラやサーモンでチリ蒸し・ホイル焼きに。 バッテラの代わりに鯖寿司、手巻き寿司に、おさしみに混ぜて「昆布締め」のおいしさを手軽に楽しめます。 そのまま健康おやつに。 |
使用上の注意 | 開封後は袋の口を閉じて冷蔵庫で保存し、早めにお召し上がりください。 |
保存方法 | 直射日光、高温多湿を避け、常温で保存してください。 |
賞味期限 | 製造日より約6ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | 当店が自信を持ってオススメする花けずりこんぶです。 色々な料理に合いますので是非ご賞味ください。 |


最新記事 by 塩原大輝(しおばらたいき) (全て見る)
- かつお昆布(鰹昆布)のおすすめの使い方|ふりかけやのり弁、卵焼きにも! - 2025年3月27日
- 花削り昆布(花けずりこんぶ)のおすすめの使い方|うま味やミネラルたっぷり! - 2025年3月23日
- 八十八夜のお茶とは|縁起が良いとされる美味しい新茶【お茶の豆知識】 - 2025年3月22日