八十八夜のお茶とは｜縁起が良いとされる美味しい新茶【お茶の豆知識】

「夏も近づく八十八夜」という歌詞から始まる童謡『茶摘み』。さわやかな初夏の茶摘み風景を思い浮かばせる歌ですが、そもそもこの「八十八夜」とはいつを指すのでしょうか？また、なぜ茶摘みの歌に八十八夜というキーワードが入るのでしょうか？

今回は、八十八夜のお茶について解説します。

八十八夜のお茶の意味とは？

八十八夜のお茶とは、立春（りっしゅん）から数えて88日目頃に摘み取られる新茶のことです。立春は毎年節分の翌日なので、2月3日～4日頃になります。そこから88日後は毎年5月1日～2日頃で、これが八十八夜です。

そもそも新茶の時期は、お茶の品種や生産地によって多少違いはあるものの、一般的には4月下旬～5月下旬頃になります。つまり八十八夜にあたる5月1日頃は、ちょうど新茶の時期の真ん中で最盛期となります。

このように、八十八夜は新茶を表す大事なキーワードなので、茶摘みの歌詞にも入っているのかもしれませんね。

八十八夜に摘み取られた新茶は、縁起が良いといわれます。その主な理由は、「八」という数字にあります。

八の文字は、その形状が上から下に向かって広がっていることから、末広がりを意味します。上が現在、下が未来を表し、現在から未来に向かってどんどん広がっていくので、長く繁栄する様子を連想させます。よって、八の文字は縁起が良いものとされているのです。

ちなみにお米も縁起が良い食べ物として知られていますが、理由は「米」の文字を分解すると「八十八」になるためだといわれています。

このため、そもそも良い意味である八の文字が2つも続く八十八夜は、とても縁起が良い日とされています。

ちなみに、八十八夜に収穫されて縁起が良いものはお茶だけではなく、農作物全般です。例えばお米なども、八十八夜頃に収穫されたものは縁起物とされます。

先に述べたように、一般的な新茶の収穫時期は、毎年5月1日頃にあたる八十八夜にピークを迎えます。

新茶はチャノキの若い新芽だけを摘み取るので、芽が成長しきらないうちの摘み取りタイミングが重要です。そのタイミングを見極めるための指標としても、八十八夜は昔から使われてきたのかもしれません。

毎年4月下旬～5月下旬頃が新茶の時期になります。ただしお茶の生産地や品種によって、これよりも遅い・早いこともあります。

例えば温暖な気候の鹿児島県は、国内でもっとも新茶が早い場所。県内の地域によっては、3月下旬頃には新茶の収穫が始まります。この国内最速の新茶は「走り新茶」とよばれ、初物として人気があります。

新茶の大きな特徴は、やはり格別な美味しさです。若くやわらかい新芽のみを使うので、テアニンがたっぷり含まれており、甘みや旨みがとても強くなります。反対に苦みや渋みはほとんど感じません。

水色も新芽らしくフレッシュな黄緑色になり、目でも楽しめます。

新茶は摘み取られる時期が限られているので、二番茶や三番茶などに比べると価格が高くなります。

急須に新茶の茶葉を1人分あたり5gほど入れ、80℃ほどに少し冷ましたお湯を注ぎます。急須に蓋をしたら、40～50秒ほどサッと蒸らして湯呑みに注ぎます。通常煎茶は1分ほど抽出させますが、新茶はそれよりも気持ち少なめに蒸らすのがおすすめです。

2煎目や3煎目は、茶葉に80℃ほどのお湯を注いだら、今度は待つことなくすぐに湯呑みに注いでOKです。ここで時間を置きすぎると苦みや渋みが出やすくなります。

さらに、みずみずしい新茶の味わいはアイスティーにもおすすめです。ポットに新茶の茶葉を入れたら、たっぷりの水を入れて、そのままポットごと冷蔵庫に入れて一晩置きます。水1Lに対し、茶葉は15gほどが目安です。

アイスで作ると、新茶にたっぷり含まれる甘み成分のテアニンが水に溶けだして、ホットよりもさらに強い甘みやまろやかさを楽しめます。すっきり甘いアイスの新茶は、暑い季節にもおすすめです。

当社で販売している新茶は、新茶ならではのさわやかな香りと甘さが楽しめる商品です。ティーパック100個入りのお得なセットで、ご自宅でいつでも気軽に新茶の美味しさを楽しめます。

八十八夜ではない時期でも、ぜひ新茶ならではの特別な美味しさをお楽しみください。

商品名	煎茶（一番）
商品区分	飲料
内容量	5g×100p
原材料名	茶（国産）
原産地	日本産
使用方法	１，お湯を十分に沸騰させ、少し冷ましてください。２，急須に1包入れ、お湯を注ぎます。３，お好みにより1分程度待ってから、均等に回し注ぎます。 ※熱湯には十分ご注意ください。 ※ティーバッグの個数、抽出時間などはお好みで調節してください。
使用上の注意	お茶は鮮度が大切です。開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法	高温多湿を避け移り香にご注意ください。
賞味期限	製造日より約12ヶ月
販売事業者名	有限会社山年園〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言	老舗のお茶屋がこだわり抜いた「業務用緑茶」を是非ご賞味ください(^-^)