ゴジベリーまたの名をクコの実。
日本では、クコの実と呼ばれていましたが、スーパーフードの需要の高まりとともに、ゴジベリーという名前も定着し始めました。
ゴジベリーは、今や海外セレブから始まり、見た目もキュートで健康意識の高い方々の間にも人気です。
栄養価が高く、良いことづくめのゴジベリーですが、副作用のリスクもあり、摂取する際は注意が必要です。
本記事では、ゴジベリーの副作用や摂取量に焦点を当て、詳しくご紹介します。
ゴジベリー(クコの実)とは?
中国原産のナス科「クコ」になる実のことで、漢字では「枸杞(くこ)」「枸杞子(くこし)」と書きます。
ウルフベリー、ゴジベリーとも呼ばれ、現在日本では、ゴジベリーという呼び名も定着しつつあります。
杏仁豆腐や薬膳スープで見かける赤い実は、まさにこのゴジベリーを乾燥させたものです。
厚生労働省が作成した「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」によれば、ゴジベリーの実(枸杞子)と葉(枸杞葉|くこよう)は非医薬品、根皮(地骨皮|じこっぴ)は医薬品とされています。
また、ゴジベリーは、一般社団法人日本スーパーフード協会が特に摂取を推奨する、カカオ、ココナッツ、アサイーなども含まれる「プライマリースーパーフード10」に分類されており、栄養価の高さが伺えます。
ゴジベリー(クコの実)の歴史
ゴジベリー(枸杞子)は古くは、後漢の時代から存在していたと言われています。
中国の薬物学書「神農本草経」にも、枸杞の文字があります。
特に、枸杞子を愛用していたのが、清王朝の乾隆帝です。服用していた「清宮寿桃丸」や「亀齢集」には、まさにこの枸杞子が含まれていました。
ゴジベリー(クコの実)に含まれる成分
ゴジベリー(枸杞子)には下記のような栄養成分が含まれています。
・ミネラル類(リン・鉄・カルシウム)
・ポリフェノール類(ルチン・タンニン)
・食物繊維
・たんぱく質
・ベタイン
・ゼアキサンチン
・リノール酸
このように、ゴジベリーには豊富な栄養価が含まれていることから、中国では「薬食両用(医薬品としても、また日常使いの飲食料としても使える食品の意)」として日常的に食されています。
この中でも特に注目したい栄養素はベタインとゼアキサンチンです。
ベタイン
ベタインは、アミノ酸の一種です。
魚介類やてん菜、麦類、きのこなどにも含まれてる成分です。
「トリメチルグリシン」とも呼ばれ、筋トレやスポーツ向けのサプリメントやプロテインに配合されることもあります。
ゼアキサンチン
ゼアキサンチンは、色素の一種です。
ほうれん草などの緑色野菜に含まれており、体内では生成できない重要な栄養素です。
サプリメントには、マリーゴールドの花から抽出したゼアキサンチンを使用することも。
ゴジベリー(クコの実)の副作用
ゴジベリー(枸杞子)はスーパーフードとして重宝され、日本スーパーフード協会でも摂取をすすめる食品のひとつです。
とはいえ、過剰摂取や摂取方法を間違えたりすると、体調を崩す恐れがあります。
特に危険視されているのが「月経周期の乱れ」や「早産」のリスクです。
妊婦の方や授乳中の女性はもちろん、乳幼児・子供についても、信頼できる情報がないため、摂取は控えるのが得策です。
また、服用中の薬がある方は、かかりつけの医師に相談することをお忘れなく。
ゴジベリー(クコの実)の1日の摂取量
ゴジベリーには、ごく微量のアルカロイドが含まれており、過剰摂取をした場合、吐き気、腹痛なども引き起こすことがあります。
1日の摂取目安量は、およそ10~20gといわれているので、摂取はほどほどにしましょう。
クコの実の賞味期限・保存方法
日本で販売されているゴジベリーのほとんどは乾燥されているため、比較的保存しやすいです。
ただ、入手した商品によって賞味期限は異なるため、しっかりと表示を確認しましょう。
一般的なものだと、未開封で3~12ヶ月ほど保存できます。
開封したものは密閉容器に入れ、できるだけ早く消費しましょう。
基本的には、高温多湿と直射日光を避けて冷暗所で保存します。
どうしても賞味期限内に保存が難しい場合は、早いうちに蜂蜜レモンやラム酒に漬けるなどして、保存性が高くなるように加工しましょう。
まとめ
今回は、逆輸入で人気に火がついた「ゴジベリー」の副作用について紹介しました。
成分や副作用、摂取量などを参考にし、安全に摂取していただければ幸いです。
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