「デーツとは、どんな果物?」「食べ続けると副作用がある?」そのような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
デーツはナツメヤシの果実で、日本ではドライフルーツとして流通しています。
濃厚な甘みが特徴で、豊富な栄養素を含んでいます。
一方で、糖分が多く食べ過ぎには注意が必要です。
この記事では、デーツの副作用や栄養成分、よくある疑問について解説していきます。
デーツ(ナツメヤシの実)とは?
デーツは、ヤシ科の植物であるナツメヤシの実です。
中東や北アフリカなど高温で乾燥した地域で多く生産され、エジプトやサウジアラビア、イランが主な産地です。
砂漠の過酷な条件のなかで育つナツメヤシは、「生命の樹」とも呼ばれるほど生命力が強いとされています。
日本ではドライフルーツとして、スーパーなどで売られています。干し柿に似ているといわれており、黒糖のように濃厚な甘みがあるのが特徴です。
食感は水分量や糖分の割合により、とろっとしたものやザクザクしたものなど違いがあります。
デーツとなつめの違い
見た目がよく似ているものに「なつめ」がありますが、デーツとなつめは別物です。
なつめはクロウメモドキ科の落葉高木になる果物で、中国北部が原産地です。
生のまま食べると、りんごのような食感でほんのりとした甘みと酸味があります。
デーツ(ナツメヤシの実)の副作用について
ここでは、デーツを摂取することによって起こる副作用について解説します。
デーツ(ナツメヤシの実)に副作用はある?
デーツを食べて、重篤な中毒症状に見舞われたという症例は特に報告されていません。
ただし、デーツは果実の中でも群を抜いて食物繊維の含有量が多く、あまり摂取しすぎるとお腹が張ったり、便秘気味になったりすることがあります。
デーツ(ナツメヤシの実)のアレルギー
デーツの摂取により、アナフィラキシーなどのアレルギー反応が起こることは稀だといわれています。
しかし遅延型のアレルギーが起こる可能性があります。
遅延型アレルギーは、アレルゲン摂取後、かなりの時間が経過してから症状が出現するアレルギーです。ときには、アレルゲン摂取後、数日経過してから症状が出現することもあります。
数時間以内に症状が出現する即時型アレルギーに比べ症状が軽いといわれていますが、デーツは遅延型アレルギーが起こる可能性があるため、注意が必要です。
デーツ(ナツメヤシの実)に含まれる栄養成分
デーツには、以下の栄養成分が含まれています。
ミネラル類(カリウム・鉄分・マグネシウム・カルシウム)
デーツには、豊富なミネラル成分が含まれています。
最も多く含まれているのがカリウム。
100gあたり720mgで、カリウムが多く含まれるにんじんやほうれん草よりも多いことが見てとれます。
含まれる成分 | 含有量(可食部100gあたり) |
カリウム | 720mg |
鉄分 | 0.8mg |
マグネシウム | 60mg |
カルシウム | 71mg |
ビタミン類
デーツには、ビタミンB群のナイアシンとパントテン酸が豊富に含まれています。
ナイアシンは脂質や糖質を燃焼しエネルギーを作り出したり、アルコールを分解する酵素の働きを助ける補酵素として働いたりします。
パントテン酸は酵素の働きを助ける補酵素として働き、エネルギーを作り出したり、ストレスへの抵抗力をつけたりするといわれています。
食物繊維
デーツに含まれる食物繊維の約8割は不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は水に溶けにくく、胃や腸のなかで水分を含んで膨らむ特徴があります。
その結果、腸を刺激し蠕動(ぜんどう)運動を促すことで、便を出しやすくするといわれています。
タンパク質
デーツには、可食部100gあたり2.2gのタンパク質が含まれています。
人の体は15〜20%がタンパク質で構成されており、タンパク質は筋肉や臓器などの体を構成するとても重要な成分です。
タンパク質が不足すると免疫機能や筋力の低下が起こるとされています。
葉酸
デーツには、可食部100gあたり19μgの葉酸が含まれています。
葉酸はビタミンB群に属する水溶性ビタミンで、ビタミンB12とともに、赤血球生成を助けるビタミンです。
またDNAの核酸やタンパク質の生合成を促し、細胞の生産・再生を助けるため、体の発育に重要な役割を果たしているといわれています。
ポリフェノール
ポリフェノールは植物に存在する苦味や色素の成分で、自然界に存在するポリフェノールは5000種類以上にのぼるとされています。
デーツにはフラボノイドと呼ばれるポリフェノールが含まれており、デーツに含まれるポリフェノールの濃度は、ドライフルーツのなかでもっとも高いとされています。
デーツ(ナツメヤシの実)は食べ過ぎ注意?太るって本当?
豊富な栄養成分が魅力のデーツですが、その甘みから太ってしまうのではと心配になりますよね。
ここからは、デーツのカロリーや糖質、1日の摂取量の目安について解説します。
デーツ(ナツメヤシの実)に含まれるカロリーや糖質
デーツは可食部100gあたり266kcalで、一粒20g換算とすると53.2kcal程度になります。糖質は一粒あたり約13gです。
デーツは甘みが強く糖分は多いものの、GI値が低いのが特徴です。
デーツ(ナツメヤシの実)は一日何個・何粒までが適量?
GI値が低いデーツですが、糖分は多いため、多量に食べると糖分過多になります。
大きいサイズのデーツなら1粒、小さいサイズなら2〜3粒程度を目安に食べましょう。
デーツ(ナツメヤシの実)でよくあるQ&A
ここでは、デーツでよくある疑問について回答します。
デーツ(ナツメヤシの実)は何歳からOK?離乳食としても使える?
ドライフルーツの一種であるデーツは、噛み応えがあるのが特徴です。
赤ちゃんは噛む力が弱いため、食べさせるのはカミカミ期以降にするのが良いでしょう。
離乳食として食べさせるときは、まずお湯で戻してから、細かく刻み、ヨーグルトなどに混ぜると良いです。
デーツは栄養豊富ですが、糖分も多く、前述したとおり赤ちゃんには噛むのが大変なので、離乳食の進み具合をみて、少量から与えるようにしましょう。
デーツ(ナツメヤシの実)は妊娠中や授乳中の方でも食べられる?
妊娠中・授乳中の間食として、デーツを食べるのは問題ないとされています。
妊婦さんが不足しがちなビタミンやミネラルといった成分が含まれており、栄養補給の食品としても重宝します。
また、妊娠中の方にとっては、ポリフェノールの摂取に注意を払う方もいるかもしれませんが、1日に3粒程度を食べる程度であれば、ポリフェノールの過剰摂取にはなることはないでしょう。
山年園が販売するデーツ(ナツメヤシの実)について
デーツは濃厚な甘みが特徴的なドライフルーツです。
ミネラルやビタミン、食物繊維だけでなく、葉酸やポリフェノールといった女性にうれしい栄養成分が豊富に含まれています。
しかし、糖分が多いので、食べ過ぎには注意しましょう。
とはいえ、豊富な栄養成分を含みGI値が低いデーツは、甘いものが食べたいときにピッタリのおやつです。
適量を守り、デーツをおいしく食べてくださいね。
当社山年園でもデーツを販売しております。
UAE(アラブ首長国連邦)産、添加物不使用のデーツを使ったドライフルーツです。
老舗のお茶屋がこだわり抜いた完熟デーツを、ぜひご家庭でもご賞味ください。
商品名 | 完熟デーツ |
商品区分 | 食品 |
内容量 | 100g |
原材料名 | デーツ |
原産地 | アラブ首長国連邦 |
使用方法 | 緑茶はもちろん、紅茶やコーヒーのお供に、また、ヨーグルトなどに入れたり、ナッツと一緒に食べるとさらにおいしくお召し上がりいただけます。 |
使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
保存方法 | 高温・多湿・直射日光を避け常温で保存 |
賞味期限 | 製造日より約12ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | 当店の完熟デーツティーパックは、山年園だけのオリジナル商品です。 老舗のお茶屋がこだわり抜いた完熟デーツを是非ご賞味ください(^-^) |
最新記事 by 塩原大輝(しおばらたいき) (全て見る)
- 茶扇子(茶道用扇子・ちゃせんす)とは?普通の扇子との違いは?使い方や選び方も - 2024年11月30日
- 抹茶にはどれだけ種類があるの?品種や産地の違いについて【お茶の雑学】 - 2024年11月30日
- 鳳凰単叢(ほうおうたんそう)ってどんなお茶?蜜蘭香など十大香型についても - 2024年11月27日