健康茶

紅花茶(べにばな茶)に副作用はある?妊婦は飲んでもOK?美味しい作り方も

紅花茶健康茶

紅花(べにばな)は、鮮やかな色が美しい花です。黄色と紅色の色素を活かして、染料や着色料、紅花油として親しまれています。また花を煎じてお茶として楽しむこともできます。

本記事では紅花茶(べにばな茶)を解説します。

紅花茶(べにばな茶)とは?

紅花茶 山形

「紅花茶(べにばな茶)」とは、紅花(べにばな)の花を乾燥させて煎じたお茶です。

紅花はキク科ベニバナ科の一年草で、英語で「Safflower(サフラワー)」ともよばれます。花はアザミに似た形状で、鮮やかな黄色や紅色をしています。この色は、黄色色素のサフラワーイエローと、紅色色素のカルタミンによるもので、昔から布などを染める染料や、食品の着色料としても使われてきました。

もちろん紅花茶の水色も、美しい黄金色になります。ほのかな甘みと、ほうじ茶に似た香ばしい味わいを感じられるお茶です。

紅花茶(べにばな茶)の主産地・山形県について

国産の紅花の主産地は、山形県です。山形県では江戸時代から紅花の生産がさかんで、県の花にも指定されています。

特に山形県のなかでも、最上川(もがみがわ)中流域の村山地方で育てられる「最上紅花(もがみべにばな)」が有名です。この地域の土質や水はけの良さ、朝霧の多い気候などが、紅花栽培に適しています。

紅花茶(べにばな茶)の味について

紅花茶 味

Xより、紅花茶を飲んだ方の味の感想をいくつか紹介します。

紅花茶を飲むと、ほうじ茶やそば茶に似た香ばしさを感じる方も多いようですね。紅花茶は少しクセを感じる方もいますが、一方で、優しい味わいで飲みやすいと感じる方もいるようです。

紅花茶(べにばな茶)の栄養成分

紅花茶 副作用

紅花茶に含まれる主な栄養成分をいくつか解説します。

リノール酸

紅花は、不飽和脂肪酸のリノール酸が多く含まれているのが大きな特徴です。ヒマワリ油やゴマ油などの植物油に多く含まれており、n(オメガ)-6系脂肪酸に分類されます。リノール酸は人間の体内で生成ができないため、紅花茶など食べ物や飲み物などから摂取する必要があります。

ビタミンE

紅花はビタミンEも豊富です。ビタミンEは脂溶性ビタミンの1つなので、油と一緒に摂取すると効果的だといわれています。紅花の他には、卵やアボカド、アーモンド、オリーブオイル、全粒穀物などに多く含まれます。

β-カロテン(ベータカロテン)

β-カロテンは果物や緑黄色野菜類に含まれるオレンジ色の色素です。紅花の他には、にんじんやほうれん草、かぼちゃなどに多く含まれます。

人間の体内のビタミンAが不足すると、β-カロテンの一部がビタミンA(レチノールなど)に変換されます。この特性からプロビタミンAともよばれます。β-カロテンも、油と一緒に摂ることで吸収率が上がるといわれています。

カルシウム

紅花はカルシウムの含有量も多いです。カルシウムは数あるミネラル類のなかでも、人間の体内にもっとも多く含まれるミネラルといわれています。

紅花茶(べにばな茶)に副作用はある?妊婦の方は飲んでもOK?

紅花茶にはカフェインは含まれないので、カフェイン摂取量が気になる方でも安心して飲めます。

一方で、紅花は血の巡りを活発にしすぎる可能性があるといわれています。そのため、妊娠中や授乳中の方は摂取してはいけません。月経過多や出血性疾患、消化性潰瘍など出血量が多い方も、紅花の摂取はNGです。

また、紅花はキク科の植物なので、キク科アレルギーの方も飲用には注意してください。キク科の野菜には春菊やフキ、ヤーコンなどがあります。

紅花茶(べにばな茶)の作り方・飲み方

紅花茶 作り方

紅花茶の作り方は簡単です。急須に3~5gほどの紅花茶を入れて、熱湯を注いで1~3分ほどお好みで蒸らせばOK。3煎目くらいまで何度も楽しめます。

紅花茶単体だと少しクセが気になる場合は、他のお茶とブレンドするのがおすすめです。レモングラスや陳皮(みかんの皮)など、柑橘系のハーブティーとよく合います。黒豆茶や紅茶、烏龍茶、緑茶などに混ぜても飲みやすくなります。

また、ミルクを混ぜるのもまろやかになっておすすめですよ。塩をひとつまみ入れても◎。

まとめ

紅花茶は、リノール酸やビタミンEを多く含み、見た目も美しい黄金色のお茶です。ノンカフェインなので、ちょっとしたリラックスタイムなどにぜひ試してみてください。

The following two tabs change content below.
塩原大輝(しおばらたいき)
有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。
このコラムを書いた人
塩原大輝(しおばらたいき)

有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。

フォローする

※当ブログメディアに記載されているものは、特定の効能・効果を保証したり、あるいは否定したりするものではありません。
編集部内で信頼できると判断した一次情報(国家機関のデータや製薬企業等のサイト)を元に情報提供を心がけておりますが、自己の個人的・個別的・具体的な医療上の問題の解決を必要とする場合には、自ら速やかに、医師等の適切な専門家へ相談するか適切な医療機関を受診してください。(詳細は利用規約第3条より)

この記事が気に入ったらいいね!
最新情報をお届け!
CHANOYU
タイトルとURLをコピーしました