「三献茶」という言葉を聞いたことがありますか?直訳すると「3回献上するお茶」となり、お茶のおもてなしの1つです。三献茶が生まれた背景には、とある武将の心遣いがありました。
今回は、知っているとよりお茶を楽しめる、三献茶(三献の茶)を解説します。
石田三成のおもてなし・三献茶(三献の茶)とは?
三献茶(三献の茶)とは、安土桃山時代の戦国武将である石田三成(いしだみつなり)が行ったとされるお茶のおもてなしです。
石田三成は、かの豊臣秀吉に仕えたことでも有名な人物です。三成が秀吉に仕えるようになったきっかけともいえるのが、三献茶にまつわるエピソードです。
長浜城主となった秀吉は、鷹狩りの帰り道に、喉の乾きを癒すためにとある寺に立ち寄りました。そのときに、寺にいた少年が秀吉の対応をしました。このとき、少年は3回に分けて秀吉にお茶を出したのです。
三献茶(三献の茶)の逸話と歴史
まず1杯目は、大きめの茶碗にぬるめのお茶を入れたものを出しました。すると、喉の渇いていた秀吉はそのお茶をすぐに飲み切り、すぐにおかわりを頼みました。
少年は2杯目として、先程より少し小さめの茶碗に、今度はやや熱めのお茶を入れて出しました。秀吉はそれもすぐに飲み切り、さらに3杯目を求めました。
すると少年は、3杯目に、とても小さな茶碗にかなり熱めに淹れたお茶を入れて差し出しました。秀吉はその3杯目も堪能して大変満足したそうです。
この話のポイントは、3回に分けて、最初はぬるめのお茶をたっぷりと、そのあと回が進むにつれてお茶の温度を上げて出すようにしたことです。
最初は喉が乾いているので、ぬるめのお茶をゴクゴク飲み、3杯目では熱いお茶をじっくり味わうことができる流れになっています。これがもし最初の1杯目から熱いお茶を出していたら、喉が乾いているにも関わらず、一気に飲めずに待たなくてはならなかったでしょう。
少年の行った、3回に分けたお茶の出し方こそが三献茶です。そしてこの少年が、のちの石田三成です。秀吉はこのときの三成の心遣いにえらく満足し、三成を連れて帰って家来にしたといわれています。
この秀吉と三成の話は、あくまでも逸話なので本当のことかどうか定かではありません。しかしこのエピソードから、相手の欲しいものを考えて出す三成流のおもてなしとして、現代まで語り継がれています。
三献茶(三献の茶)の舞台とされる大原観音寺
秀吉と三成が初めて出会い、三献茶が行われたといわれている寺については諸説あります。
有力なのは、滋賀県米原市にある大原観音寺(おおはらかんのんじ)です。大原観音寺の境内には、三成が三献茶を出すときに水を汲んだとされる古い井戸も残されています。
三献茶(三献の茶)の読み方について
三献茶の読み方は諸説あり、明確にどれが正しいかは決められていないようです。読み方の候補としては、下記があります。
・さんげんちゃ
・さんこんちゃ
・さんごんちゃ
など
そもそも、神様や仏様に献上するお茶として献茶(けんちゃ)があります。三献茶はそこに三が付くので、「さんけんちゃ(さんげんちゃ)」と読まれることが多いようですが、献を「こん」と読み、「さんこんちゃ(さんごんちゃ)」ではないか、との説もあります。
三献茶(三献の茶)を楽しむ煎茶道について
三献茶は現代でも、お茶が好きな方々に茶道で楽しまれています。三献茶は煎茶を使うので、煎茶道になります。
そもそも茶道には、抹茶道と煎茶道の2種類があります。抹茶道とは、抹茶を使う茶道で、茶の湯ともよばれます。茶道ときくと、まず抹茶道をイメージする方も多いのではないでしょうか。
抹茶道では、茶室や茶道具、作法など、表千家や裏千家を筆頭とする流派によって細かく決められています。また、使われるお茶も粉状の抹茶で、高級なものを使います。
一方の煎茶道は、抹茶ではなく煎茶を使う茶道です。抹茶道よりも格式張ることなく、カジュアルに茶道を楽しめます。使うお茶は粉状の抹茶ではなく茶葉の煎茶なので、淹れるのも抹茶道ほどは難しくありません。また抹茶道のように細かくルールや道具などが決まっているわけではないので、茶道初心者の方も気楽に楽しめます。
山年園で販売している煎茶について
山年園では、三献茶としても楽しめるさまざなまオリジナルの煎茶を販売しています。
人気商品である『とげぬき地蔵茶』は、渋みの強いしっかりした味わいとさわやかな香りを楽しめます。
『煎茶 頴娃(えい)』は、鹿児島県の南九州市で作られる知覧茶です。甘い香りとまろやかな味わいが特徴で、とても美味しいお茶です。『煎茶 やぶ北茶』は、甘みと渋みのバランスが良く、すっきりと飲みやすい一品。
同じ煎茶でもそれぞれ香りや味わいが異なるので、飲み比べてみるのも楽しいですよ。
とげぬき地蔵茶
商品名 | とげぬき地蔵茶 |
商品区分 | 飲料 |
内容量 | 【1袋あたりの内容量】 100gまたは200g |
原材料名 | 茶葉 |
原産地 | 日本[Made in Japan] 静岡県掛川市 |
使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
賞味期限 | 製造日より約12ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | 当店限定の巣鴨とげぬき地蔵茶です。 参拝茶と比べて、茎を抜いてあり、渋い味が特徴的です(^-^) |
煎茶 頴娃
商品名 | 煎茶 頴娃 |
商品区分 | 飲料 |
内容量 | 【1袋あたりの内容量】 100g |
原材料名 | 茶葉 |
原産地 | 日本産 鹿児島県頴娃町 |
使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
賞味期限 | 製造日より約12ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | 甘い味で一躍大人気になった煎茶です。 甘い煎茶を飲みたい方にぴったりです(^-^) |
煎茶 やぶ北茶
商品名 | 煎茶 やぶ北茶 |
商品区分 | 飲料 |
内容量 | 【一袋あたり】100g(5g×20パック) |
原材料名 | 茶葉 |
原産地 | 静岡県 |
使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
賞味期限 | 製造日より約12ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | 老舗のお茶屋が販売する煎茶です。 他店のお茶と比べてみてください(^-^) |
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