お茶の雑学雑学

合組(ごうぐみ)の意味は?複数の茶葉をブレンドして美味しいお茶へ。

合組お茶の雑学

あまり聞き慣れないかもしれませんが、合組とは、美味しいお茶を作るために不可欠な工程です。合組を行うことによって、私たちのもとに美味しいお茶が届くのです。

本記事では、合組(ごうぐみ)について解説します。

お茶の合組(ごうぐみ)の意味とは?

合組 とは

お茶の「合組」とは、いくつかの種類の茶葉をブレンドすることです。読み方は「ごうぐみ」です。

一口にお茶といっても、お茶の生産地や品種、その年の気候、茶葉の蒸し具合などで味や香り、水色などが異なります。

茶葉一つひとつの特性を十分に理解したうえで、それぞれの味や香りなどの良さを最大限引き出すために、茶葉の分量のバランスを調整してブレンドします。これが合組です。

例えば渋みが強い茶葉は、そのまま使うと渋すぎて飲みづらいお茶になってしまいます。そこで渋みが少ない別の茶葉と合組をすることで、渋みが緩和されて飲みやすいお茶になります。もしくは香りが弱めの茶葉に、香りが強い別の茶葉を合組すると、結果的に香り豊かなお茶になります。

このように、ちょっとした配合バランスでできあがるお茶の味や香りが大きく変わるため、合組をするにはお茶の専門知識や技術力が求められます。合組を行うのは、茶匠や茶師たちです。

荒茶(あらちゃ)について

合組でブレンドされる茶葉は、基本的に荒茶(あらちゃ)です。荒茶とは、一般的に流通するお茶になる前の段階のお茶のこと。摘んだ茶葉を熱処理してから形状を整え、茶葉内の水分量を減らしたお茶です。

摘んだ生の茶葉をそのまま置いておくと発酵が進んで傷んでしまうので、いったん荒茶にしておくことで茶葉の水分が抜け、長期保存しやすくなります。

長期保存するための仮段階なので、茶葉の中に茎茶や粉茶などが混ざっており、味もばらつきがあります。そこで合組して複数の荒茶をブレンドし、さらに茶葉を乾燥させて揉むなどの工程を経ることで、一般的に流通できるお茶になるのです。もちろん荒茶をあえてそのまま飲むこともあります。

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お茶を合組(ごうぐみ)する理由・目的

合組 意味

ではなぜお茶を合組するのでしょうか?主な理由を2つ解説します。

より美味しいお茶にするため

合組する大きな目的は、より美味しいお茶にして販売するためです。

お茶は、それぞれ香りや味わい、水色などが異なります。そのまま1種類だけで使うと、味や香りのクセが強すぎて少し飲みづらさを感じることも。それらのお茶をいくつかバランス良くブレンドすることで、それぞれのお茶の良いとこどりの美味しいお茶ができあがります。

ちなみに1種類だけの茶葉を使うお茶はシングルオリジンとよばれます。シングルオリジンは、複数の種類をブレンドしたお茶よりも、味や香りなどの個性が強いものが多いのが特徴です。

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品質や供給量を安定させるため

常にお茶の品質や供給量を安定させることも、合組の大切な目的です。

同じ茶農園の同じチャノキでも、その年の気温や日射量、降雨量といった気候条件などで、できあがるお茶の品質は変わってきます。味や香り、水色などがいつもと違うことも。そのようにお茶の品質が不均一なまま販売してしまうと、同じお茶でも年によって美味しさにばらつきが出てしまいます。

加えて、悪天候によりお茶が不作の年もあるかもしれません。その場合、通常の販売量より極端に減ってしまう年があるなど、安定したお茶の供給が難しくなります。

そこで、合組をして他の茶葉と組み合わせることで、その年の茶葉の出来栄えに不足している部分を補い、販売量も確保できるので、常に同じ品質を保ったお茶を流通させやすくなります。

合組機でお茶を合組(ごうぐみ)する方法

合組機

お茶を合組するには、合組機(ごうぐみき)という専用の機械を使います。

まず、合組機の中にいくつかの種類の茶葉を投入します。合組機には回転するドラムが付いており、投入された複数の茶葉は回転するドラムの中で十分に混ぜられていきます。ドラムが回転しながら茶葉を攪拌(かくはん)していくので、複数の茶葉を入れてもムラなく均一に混ぜたお茶ができあがります。

山年園で販売している煎茶について

山年園ではさまざまな煎茶を販売しています。当店の煎茶はすべて、あえて茶葉の個性を活かすために合組はしていません。そのため、それぞれの茶葉のもつ本来の香りや味わいを強く感じられます。バランスを計算して合組されたお茶も美味しいですが、ノンブレンドのお茶ならではの美味しさもぜひお試しください。

煎茶 やぶ北茶

やぶきた ティーバッグ
商品名煎茶 やぶ北茶
商品区分飲料
内容量【一袋あたり】100g(5g×20パック)
原材料名茶葉
原産地静岡県
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。
賞味期限製造日より約12ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言老舗のお茶屋が販売する煎茶です。
他店のお茶と比べてみてください(^-^)

煎茶 やぶ北の購入はこちら

煎茶 知覧

煎茶 知覧
商品名煎茶 知覧
商品区分飲料
内容量【1袋あたりの内容量】
100g
原材料名茶葉
原産地日本産
鹿児島県川辺郡知覧
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。
賞味期限製造日より約12ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言特攻隊が飛び立った飛行場で有名な知覧町のお茶です。
香りと甘みが強く当店でも非常に人気な日本茶です(^-^)

煎茶 知覧の購入はこちら

煎茶 頴娃

頴娃茶 製品
商品名煎茶 頴娃
商品区分飲料
内容量【1袋あたりの内容量】
100g
原材料名茶葉
原産地日本産
鹿児島県頴娃町
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。
賞味期限製造日より約12ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言甘い味で一躍大人気になった煎茶です。
甘い煎茶を飲みたい方にぴったりです(^-^)

煎茶 頴娃の購入はこちら

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塩原大輝(しおばらたいき)
有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。
このコラムを書いた人
塩原大輝(しおばらたいき)

有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。

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