もちもちした食感が楽しく、栄養価も高いもち麦。もち麦のなかにもいくつか品種があり、それぞれ特徴が異なります。なかでも、見た目が白くて美しく、やわらかい食感が人気なのが「キラリモチ」という品種です。
本記事では、「キラリモチ」の魅力を解説します。
キラリモチとは?
「キラリモチ」とは、もち麦の品種の1つです。「キラリもち麦」とも呼ばれます。
もち麦は大麦の一種でイネ科の植物です。大麦はねばりが少ない粳 (うるち)性と、ねばりが強い糯 (もち)性に分けられます。後者をもち麦とよびます。
もち麦については下記の記事も参考にしてください。
キラリモチはどこで栽培されている?北海道でも種子は育つ?
キラリモチは、2017年に茨城県で奨励品種に登録されました。そのあと、北海道、埼玉県、滋賀県、兵庫県、岡山県、広島県で産地品種銘柄となり、広い範囲で栽培が普及しました。
キラリモチは、関東より西の温暖な地域で栽培しやすい品種です。しかし、寒冷な北海道でも春播(はるまき)栽培が可能で、たくさん育てられています。
春播栽培とは、寒さがやわらぐ3月下旬~4月上旬ごろに種子を蒔いて農作物を育てることをいいます。
キラリモチとダイシモチの違い
キラリモチと同じもち麦の種類にダイシモチがあります。同じもち麦でも、キラリモチとダイシモチにはさまざまな違いがあります。
キラリモチは二条(にじょう)大麦で、穂の6列ある小花のうち2列だけに実が付きます。実は大きめです。ダイシモチは六条(ろくじょう)大麦で、6列すべてに実が付き実は小さめです。
またキラリモチは見た目が白く、やわらかくもっちりとした食感です。一方のダイシモチは、見た目が茶色~紫がかっており、食感は硬めでしっかりしています。紫がかっているのは、ダイシモチに含まれるアントシアニンという青紫色のポリフェノールのためです。
た食物繊維の含有量で比べても、キラリモチのほうが食物繊維のβ-グルカン(ベータグルカン)を多く含んでいます。双方の違いをまとめると下記のとおりです。
キラリモチ | ダイシモチ | |
条性 | 二条大麦 | 六条大麦 |
見た目 | 白い | 茶色~紫色 |
食感 | やわらかくもちもち | 硬めでしっかり |
β-グルカン含有量 | 非常に多い | 多い |
キラリモチの特徴
次に、キラリモチの特徴をいくつか解説します。
匂いや味にクセがない
もち麦には、リンゴ酸などの酸が含まれているため、酸味や独特な匂いがあります。
しかしキラリモチは、もち麦特有の酸味や匂いがほぼなく、クセがありません。白米に混ぜるのはもちろん、キラリモチ単体でも食べやすいです。
茶色く変色しづらい
一般的なもち麦は、炊いたあとに茶色っぽく変色します。これはもち麦に「プロアントシアニジン」というポリフェノール(天然色素)が含まれるためです。
一方のキラリモチは、もち麦であるにも関わらずプロアントシアニジンをほとんど含みません。そのため、炊いたあとも白さがキープされます。
β-グルカン(ベータグルカン)の含有量が多い
キラリモチは、β-グルカン(ベータグルカン)の含有量が多いのも特徴です。ダイシモチなど他のもち麦と比べると、約1.5倍ものβ-グルカンを含んでいます。
β-グルカンは水溶性食物繊維の一種で、もち麦や大麦などの他に、きのこ類やパン酵母などにも多く含まれています。野菜や果物類には含まれません。
もっちりとしてやわらかい食感
キラリモチはねばり気が強く、もっちりとしてやわらかい食感が特徴です。白米に混ぜても違和感が少なく、食べやすいもち麦です。
キラリモチの栄養成分
キラリモチにはさまざまな栄養成分が含まれており、白米に少し足すだけで栄養価がアップします。
β-グルカン(ベータグルカン)(水溶性食物繊維)
前述のとおり、キラリモチにはβ-グルカンという水溶性食物繊維がとても多く含まれています。他のもち麦と比べても圧倒的に多いです。
キラリモチ100gあたりに含まれるβ-グルカンは6.6gほどもあります。一般的な大麦品種のβ-グルカン含有量は100gあたり4~5gほどなので、キラリモチの含有量が多いことがわかります。
ミネラル類(鉄分・亜鉛など)
キラリモチには、鉄分や亜鉛、マグネシウムなどのミネラル類も豊富に含まれています。
これらは必須ミネラルとよばれ、人間の体に必要不可欠です。しかし人間の体内で生成できないため、キラリモチのような食べ物などから意識的に摂取することが大切です。
ビタミンB群
キラリモチには、ビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群も含まれています。ビタミンB群はエネルギー産生に関わる栄養成分です。どれか単体だけではなく、いくつかのビタミンBが合わさることでより効果を発揮するといわれています。
キラリモチの炊き方
キラリモチは味のクセがないため、キラリモチ単体でも美味しく食べられます。もちろん白米とブレンドするのもおすすめ。まずは、キラリモチ:白米=3:7ほどを目安に、白米を多めにしてブレンドしてみましょう。キラリモチは水洗いしなくてOKです。
キラリモチを混ぜて炊く際の水は、白米用の水とは別で、キラリモチの2倍の水を入れるのがポイント。例えば、キラリモチを50g入れて炊く場合は、キラリモチ用の水は100cc入れます。キラリモチ100gであれば水は200ccです。30分~1時間ほど浸水させてから炊きましょう。例として、白米2合にキラリモチ100gを追加して炊く場合は下記のとおりです。
・キラリモチ100g:キラリモチ用の水200cc
ちなみにキラリモチは、炊いて食べるだけではなくお料理のトッピングにも使えます。キラリモチを茹でてから、ミネストローネなどのスープや味噌汁、サラダなどに適量混ぜてください。もちっとした食感が加わってより美味しくなりますよ。
山年園で販売しているキラリモチについて
山年園ではオリジナルの「もち麦 キラリモチ」を販売しています。
岡山県で減農薬栽培された100%国産のキラリモチです。もちもちした食感は、単体だけではなく白米に少し入れても美味しく食べられます。ヨーグルトのトッピングにもおすすめ。
食べやすく栄養豊富なキラリモチを、普段の食事にぜひ取り入れてみてください。
商品名 | もち麦 キラリモチ |
商品区分 | 食品 |
内容量 | 500g |
原材料名 | もち麦(国産) |
使用上の注意 | 必ず調理加熱してお召し上がりください。 |
保存方法 | 高温・多湿・直射日光を避け常温で保存 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
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