お茶をすすめられる際に、「お茶を一服いかがですか?」と言われることがあるかもしれません。
なぜ「一杯」ではなく「一服」とよぶのでしょうか。そこには、意外な歴史が関わっていました。
本記事では、「お茶を一服(いっぷく)」の意味や語源について解説します。
「お茶を一服(いっぷく)」の意味や語源とは?
基本的に飲み物を数える際は、一杯、二杯と「杯(はい)」で数えます。
しかし、茶道ではお茶(抹茶)を数える際に一杯ではなく「一服(いっぷく)」と数えます。
例えば茶席で亭主がお客さまにお茶を勧めるときには、「お茶を一服いかがですか?」のように尋ねるのが一般的です。「お茶を一杯いかがですか?」とはあまり言いません。
さらに茶道の抹茶だけではなく、煎茶など他のお茶でも、一服と数えることもあります。
一服には「お茶を飲んで少し休む」「小休憩する」という意味があります。
日本のお茶の歴史をおさらい
お茶を一服と数える背景には、日本のお茶の歴史が関わっています。お茶は日本にどのように渡来し、発展してきたのでしょうか。日本におけるお茶の歴史を、時代ごとにおさらいしましょう。
平安時代
初めて日本にお茶が伝わってきたのは、805年といわれています。
この年、遣唐使である最澄(さいちょう)と空海(くうかい)が、唐からお茶の種を日本に持ち帰りました。その種を、滋賀県と京都府にまたがる比叡山(ひえいざん)の麓(ふもと)に植えたのが、日本のお茶の始まりといわれています。
そもそも唐では、お茶は解毒剤のような役割で使われていたという説があります。そのため日本に伝わってきたときも、滋養強壮や体力回復の目的で使われていたようです。
ちなみに、当時日本でお茶は非常に高級品であったため、僧侶や貴族など限られた人しか飲めなかったといわれています。そのためあまりお茶を飲む習慣が定着せず、日本のお茶文化は廃れていったようです。
鎌倉時代
1191年に、今度は栄西(えいさい)という僧侶が禅を学ぶために訪れていた宗から日本にお茶の種を持ち帰り、お茶の栽培を始めました。
ちなみに栄西は臨済宗の開祖としても有名です。栄西がお茶の栽培を始めたことで、平安時代で一時廃れたお茶文化が、また日本に戻ってきました。
そのあと、栄西の弟子の明恵上人(みょうえしょうにん)が、栄西から引き継いだ栽培方法をもとに、お茶を広めます。明恵上人が栽培を始めた京都府の栂尾(とがのお)周辺は気候や地形がお茶の栽培に適しており、とても美味しいお茶ができたといわれています。このお茶は栂尾茶(とがのおちゃ)とよばれ、人気が高かったそうです。
安土桃山時代
安土桃山時代には、室町時代の茶人である村田珠光(むらたじゅこう)が生み出した「わび茶」という茶道様式を、千利休(せんのりきゅう)が完成させ、茶道文化が発展しました。
わび茶では、質素なもの、地味なもののなかに美しさや趣を感じることを大切にしています。
千利休の没後も、利休のひ孫たちがそれぞれ茶道の流派を作りました。これらは表千家・裏千家・武者小路千家(むしゃのこうじせんけ)という、いわゆる「三千家(さんせんけ)」として現代も受け継がれています。
江戸時代
江戸時代になると、今まで上流階級しか飲めなかったお茶が、ようやく一般市民にも普及していきました。しかし当時は、水色が赤っぽく味も美味しくない煎茶を飲んでいたといわれています。
その煎茶を美味しく生まれ変わらせたのが永谷宗円(ながたにそうえん)です。
彼が生み出した「青製煎茶製法」という画期的な製法により、煎茶は一気に美味しくなりました。
それまでは、茶葉を蒸して、茹でてから乾燥させていたところ、揉む工程を追加したことで、水色と美味しさを高い水準でキープできるようになったのです。
「お茶を一服(いっぷく)」の語源・由来について
お茶を数える際に使う「一服」の語源は、お茶の歴史にあるように薬から由来しているようです。
「服」には、「薬を飲む」という意味があります。薬を飲むことを「服用」といったり、薬の飲み方によって「内服薬・外服薬」といったりしますよね。さらに薬だけではなく、タバコを吸うことも「一服する」と表現します。
実はタバコもお茶も、もともとは薬として日本に伝来してきたといわれています。その名残で、現在でも薬と同じように「服」で数えられている、という説があります。
山年園で販売している抹茶について
山年園でもさまざまなオリジナルの抹茶を取り扱っております。
甘く濃厚な味わいは、抹茶として飲むだけではなく、お菓子作りなどにも使えます。美味しい抹茶で、ぜひ素敵な「一服」をお楽しみください。
抹茶(神楽殿)
商品名 | 抹茶 神楽殿 |
商品区分 | 食品・飲料 |
内容量 | 【1缶あたりの内容量】 30g |
原材料名 | 緑茶 |
原産地 | 日本産 京都府宇治市 |
使用方法 | お茶、ケーキ、お菓子作りなど、様々な用途で扱えます。 少量でも抹茶の風味・香りが強いので、少しづつ使用することをおススメします。 |
使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
賞味期限 | 製造日より約8ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | 老舗のお茶屋が自信を持ってオススメする最高級な宇治のお抹茶です(^-^) |
抹茶(香雲)
商品名 | 抹茶 香雲 |
商品区分 | 食品・飲料 |
内容量 | 【1缶あたりの内容量】 40g |
原材料名 | 緑茶(抹茶) |
原産地 | 日本産 京都府宇治市 |
使用方法 | お茶、ケーキ、お菓子作りなど、様々な用途で扱えます。 少量でも抹茶の風味・香りが強いので、少しづつ使用することをおススメします。 |
使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
賞味期限 | 製造日より約8ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | 老舗のお茶屋が自信を持ってオススメする高級な宇治のお抹茶です(^-^) |
抹茶(小倉山)
商品名 | 抹茶 小倉山 |
商品区分 | 食品・飲料 |
内容量 | 【1缶あたりの内容量】 30g |
原材料名 | 緑茶 |
原産地 | 日本産 京都府宇治市 |
使用方法 | お茶、ケーキ、お菓子作りなど、様々な用途で扱えます。 少量でも抹茶の風味・香りが強いので、少しづつ使用することをおススメします。 |
使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
賞味期限 | 製造日より約8ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | 老舗のお茶屋が自信を持ってオススメする最高級な宇治のお抹茶です(^-^) |
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