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鹿児島茶(かごしま茶)の特徴と種類について【あさつゆ・さえみどり】

鹿児島茶おすすめ商品

鹿児島県は、年間を通して温暖な気候で降水量が多く、桜島など雄大な自然も魅力です。その恵まれた気候や地形を活用して、お茶の産地としても有名です。

本記事では、鹿児島県で作られるお茶、「鹿児島茶(かごしま茶)」を解説します。

鹿児島茶(かごしま茶)とは?

鹿児島茶 とは

鹿児島茶(かごしま茶)とは、鹿児島県内で生産されるお茶の総称です。

鹿児島県は、全国のお茶の産地のなかでも温暖な気候が特徴です。暖かい分春の訪れも早く、新茶が早いもので3月下旬~4月上旬頃には出回ります。

また、一定期間チャノキに覆いをかけて育てる「かぶせ茶」が主流で、テアニンたっぷりの甘いお茶になるのも特徴です。水色も深く美しい緑色です。

ちなみにこのかごしま茶を食べて育った豚は「茶美豚(チャーミートン)」とよばれ、鹿児島県の特産品として人気があります。お茶に含まれるカテキンの効果で、臭みがなく甘い豚肉になるのです。

鹿児島茶(かごしま茶)の生産量は?日本茶の三大産地について

かごしま茶の産地である鹿児島県は、日本茶の三大産地の1つです。

日本茶の三大産地は、静岡県、鹿児島県、三重県。農林水産省が発表しているデータでみると、2023年(令和5年)産の荒茶生産量(一番茶)の全国トップ3は、下記のとおりです。

1位:静岡県 9,060トン
2位:鹿児島県 8,440トン
3位:三重県 1,960トン

参照:令和5年産一番茶の摘採面積、生葉収穫量及び荒茶生産量(主産県):農林水産省

このように鹿児島県の荒茶生産量は8,000トン以上と非常に多く、静岡県に次いで全国2位になっています。

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鹿児島茶(かごしま茶)と静岡茶の違い

前述のとおり、全国の荒茶生産量のトップ2は静岡県と鹿児島県です。1位の静岡県で作られるお茶の総称は、静岡茶です。

かごしま茶と静岡茶の違いの1つが、品種の多さ。静岡茶は、実に9割ほどが「やぶきた」というお茶の品種です。やぶきたは静岡生まれの品種で、国内で作られるお茶の大部分を占めています。

一方のかごしま茶では、やぶきたの割合は3割ほどで、他にもさまざまな品種が育てられています。かごしま茶の品種について、詳しくは後述します。

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鹿児島茶(かごしま茶)の種類・ブランド

鹿児島茶 種類

かごしま茶は、同じ鹿児島県内でも、地域によってそれぞれの地名がついた種類(ブランド)があります。

かごしま茶の種類をいくつかご紹介します。

知覧茶(頴娃茶・川辺茶)

知覧茶(ちらんちゃ)は、南九州市の頴娃町(えいちょう)・知覧町・川辺町を主産地としたかごしま茶です。

もともとは知覧茶・頴娃茶(えいちゃ)・川辺茶(かわのべちゃ)というそれぞれ独立した種類でしたが、2017年より「知覧茶」に統一されました。

知覧茶は深蒸し茶が主流で、茶葉を通常よりも長めに蒸して作られます。そのため甘味や旨味が強く、まろやかな味わいを感じられます。

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屋久島茶

屋久島茶は、1993年に世界遺産登録された屋久島(やくしま)で作られるかごしま茶です。生産量が少ないため、希少なお茶です。

屋久島は年間の降水量が非常に多く、さらに年間の平均気温が20度ほどと温暖な気候です。

豊かな水と温暖な気候によって作られる屋久島茶は、深い甘味とさわやかな香りを楽しめます。

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霧島茶

霧島市で作られているかごしま茶です。

霧島市には霧島山麓という山脈があり、山間部ならではの高低差や冷涼な気候、さらに豊かな霧は美味しいお茶作りに適しています。

茶葉は霧に覆われることで、茶葉内にテアニンが多く残り、甘いお茶になります。霧島茶は浅蒸しの煎茶にすることが多いです。

日置茶(ひおき茶)

日置茶は、日置市を中心に作られるかごしま茶です。

日置市では、全国的にも珍しい釜炒り茶の製造も行っています。釜炒り茶は、茶葉を蒸して作る煎茶とは異なり、直火で熱した鉄窯の中で茶葉を炒って作られるお茶です。こうすることで「釜香(かまこう)」とよばれる釜炒り茶特有の香りが生まれ、香ばしさと程良い苦味を感じられます。

鹿児島茶(かごしま茶)の特徴

鹿児島茶 特徴

かごしま茶の特徴をいくつか解説します。

甘味と旨味が強く濃厚

鹿児島県は、年間を通して温暖な気候で、日射量も多いです。十分な日光を浴びて育つ茶葉には、テアニンがたくさん蓄えられます。

テアニンは甘味と旨味の成分です。テアニンが多く含まれた茶葉は、しっかりした甘さと深い旨味を感じられます。

かぶせ茶で甘味を増やす

かごしま茶は、かぶせ茶として作られることが多いです。特に前述の知覧茶は、ほとんどがかぶせ茶になります。

かぶせ茶とは、煎茶と玉露の中間に位置するお茶です。チャノキの上にわら・むしろ・寒冷紗などを被せて、日光を遮って育てられます。

玉露も同じく寒冷紗などを被せて茶葉を育てますが、玉露は30日間ほど覆うのに対し、かぶせ茶は1~2週間ほどと短期間だけ覆って茶葉を育てます。こうすることで茶葉に含まれるテアニンがカテキンに変化するのを防ぎます。

前述のとおりテアニンは甘味・旨味成分なので、かぶせ茶にしてテアニンが豊富なまま育った茶葉は、とても甘く飲みやすいです。

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品種が多い

かごしま茶は、品種が多いのも特徴です。

鹿児島県以外の茶産地だと、基本的には「やぶきた」をメインで栽培します。

一方で鹿児島県では、やぶきただけではなく、「ゆたかみどり」「さえみどり」「あさつゆ」などさまざまな品種がバランス良く栽培されています。

さらに早生から晩生品種までいろいろな種類があるので、総合的にみると新茶の時期が長く、タイミングによって違う新茶を楽しめます。

品種のバラエティに富んでいるので、シングルブレンドはもちろん、複数品種をブレンドすることでより深い味わいを楽しめるでしょう。

かごしま茶で栽培される品種をいくつかご紹介します。

あさつゆ

「あさつゆ」は、南九州市だけで生産されているかごしま茶の品種です。特徴は、何といっても奥深い甘味と旨味。そのまろやかな風味から、「天然玉露」とまでよばれます。甘めのお茶が好きな方におすすめの品種です。

さえみどり

「さえみどり」は、「やぶきた」と、前述の「あさつゆ」をかけ合わせてできた品種です。

鹿児島県生まれのお茶の品種で、今もほとんどが鹿児島県で作られています。さえみどりは深蒸し茶にされることが多く、優しい甘味と旨味を楽しめます。渋味や苦味は少なめです。

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ゆたかみどり

「ゆたかみどり」も、鹿児島県を中心に作られているお茶の品種です。お茶の品種別生産量でみると、やぶきたに次いで全国2位のお茶品種です。

ゆたかみどりの特徴はカテキンが多いこと。カテキンが豊富なため渋味や苦味が強いので、深蒸し茶にして飲みやすくします。

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山年園で販売している鹿児島茶(かごしま茶)について

山年園でも美味しいかごしま茶を揃えています。知覧茶は芳醇な甘味、頴娃茶は若々しい新芽の香り、屋久島茶はさわやかな香りと、それぞれの魅力を楽しめます。

太陽の光をふんだんに浴びて育った美味しいかごしま茶を、ぜひご自宅でもご賞味ください。

知覧茶

知覧茶
商品名煎茶 知覧
商品区分飲料
内容量【1袋あたりの内容量】
100g・200g
原材料名茶葉
原産地日本産
鹿児島県川辺郡知覧
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。
賞味期限製造日より約12ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言特攻隊が飛び立った飛行場で有名な知覧町のお茶です。
香りと甘みが強く当店でも非常に人気な日本茶です(^-^)

知覧茶の購入はこちら

頴娃茶

頴娃茶 製品
商品名煎茶
商品区分飲料
内容量100g
原材料名
保存方法高温・多湿を避け移り香にご注意ください。
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言当店でも非常に人気な日本茶です(^-^)/

頴娃茶の購入はこちら

屋久島茶

屋久島茶 製品
商品名煎茶 屋久島茶
商品区分飲料
内容量100g
原材料名茶葉
原産地日本産
鹿児島県産
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法高温多湿を避け移り香にご注意ください。
賞味期限製造日より約12ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言美しい水色・爽やかな味わい
鹿児島県で摘まれた緑茶です(^-^)

屋久島茶の購入はこちら

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塩原大輝(しおばらたいき)
有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。
このコラムを書いた人
塩原大輝(しおばらたいき)

有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。

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