せっかくお茶を淹れたのに、思っていたよりも苦かったり、味が薄かったりした経験はありませんか?お茶を淹れるときには、緑茶、紅茶、中国茶などそれぞれのお茶に適した温度で淹れることが重要です。
お茶の味を決める4つの要素
そもそも美味しいお茶とはどのような要素で決まるのでしょうか?
お茶の美味しさを左右する要素を4つご紹介します。
茶葉の量
まず大切なのは茶葉の量です。
茶葉の量が多すぎると、苦みや渋みが強く出すぎてしまいます。反対に茶葉が少なすぎると、味が薄いお茶になってしまいます。お茶の種類にもよりますが、1人分あたり3~5gほどの茶葉を使うのが目安です。
水質
お湯の水質も重要なポイントの1つです。水にはカルシウムやマグネシウムの含有量が多い「硬水」と、少ない「軟水」があります。
美味しいお茶を淹れるのに適しているのは軟水です。日本の水道水は軟水なので、お茶を淹れるのに適しています。ただし水道水のカルキ臭さを抜くためにも、必ず沸騰させてから使いましょう。
一方、硬水でお茶を淹れるとお茶の風味が十分に抽出されず、甘みや苦みのバランスも崩れやすいため、あまりおすすめしません。
温度
お湯の温度も美味しさを大きく左右します。
適切な温度はお茶の種類によって異なります。熱湯で淹れたほうが風味が抽出されやすいものもあれば、反対に低温で淹れないと十分に甘みが引き出されないものもあります。
抽出時間
抽出時間も意識しましょう。せっかく適切な温度で淹れても、抽出時間によっては十分に香りや風味が抽出されません。
特に高温で長めに浸出すると苦みや渋みが出すぎてしまいます。反対に抽出時間が短すぎると、風味や色が薄いお茶になることも。
お湯の温度がお茶の味を左右する?
美味しいお茶にするには、テアニン・カテキン・カフェインの抽出のバランスが重要です。
甘みと旨味成分であるテアニンは、50~60度ほどの低温で抽出されやすいです。さらに長時間浸出させることで甘さと旨味がしっかり抽出されます。甘く旨味が強い味わいが好みであれば、低温で淹れるのがおすすめ。水出しのお茶が甘くまろやかになるのも同じ原理です。
反対に、カテキン・カフェインは80度以上くらいの高温で抽出されやすいという特性があります。甘みがあるお茶でも、熱湯で淹れてしまうと苦みや渋みが強く出て飲みづらくなることも。
美味しいお茶を飲むための最適な温度は?
お茶を美味しく淹れるためのお湯の温度について、種類ごとに解説します。
ほうじ茶・番茶
ほうじ茶や玄米茶は100度で淹れましょう。ぬるめのお湯で淹れると、ほうじ茶や玄米茶特有の香ばしい風味が十分に抽出されません。
紅茶
紅茶も100度で淹れましょう。紅茶は全発酵茶とよばれ、茶葉を完全に発酵させています。芳醇でフルーティーな特有の香りを十分に引き出すには、熱湯で淹れるのがポイントです。
烏龍茶・中国茶
烏龍茶や中国茶なども100度が適温です。烏龍茶など中国茶の茶葉は、全般的に硬くギュッと凝縮しています。このタイプの茶葉は、熱湯を注ぐことで茶葉がやわらかくなって、しっかり開きます。そうすることで中国茶特有の華やかな香りや味が十分に抽出されます。
緑茶(煎茶・抹茶)
煎茶や抹茶は、熱湯ではなく少し冷ましたお湯を使います。上級の煎茶や抹茶は70度ほど、中級の煎茶や抹茶なら80度ほどが目安です。煎茶は、お茶の品種によって渋みや苦みが強いものもあります。渋みや苦みを抑えたいなら、ぬるめで淹れましょう。
玉露
玉露は50~60度ほどが適温です。美味しい玉露を淹れるポイントは、低温で2分ほどじっくり浸出させること。そうすることでテアニンが十分に抽出され、玉露の豊かな甘さと旨味が引き出されます。
お茶に使うお湯の温度の測り方
実際にお茶を淹れる際に、どのような方法でお湯の温度を測れば良いのでしょうか?ここでは、2つお湯の測り方についてご紹介します。
料理用の温度計で測る
正確な温度を測りたい場合は、料理用の温度計がおすすめ。
ただし、60〜70度と少し低い温度を測るときは、沸騰したお湯が自然に冷めるまで数分間待たなければならないため、時間がかかる方法となります。
湯呑みを使う
正確な温度ではなくても良ければ、湯呑みを使う方法が簡単でおすすめです。
やり方はとても簡単。沸騰したお湯を8分目まで湯呑みに注ぎます。
湯呑みに注いだら、そのお湯をすべて急須に入れます。湯呑みは飲み口が広いため、注ぐだけで熱湯の状態から8~10度ほど下がるといわれています。
山年園オリジナルの煎茶について
「とげぬき地蔵茶」は山年園の人気商品の煎茶です。
とげぬき地蔵で有名な巣鴨にある、当社ならではのオリジナル商品。当社の契約産地で作られたとげぬき地蔵茶は、さわやかな香りとしっかりした渋みを感じられます。
少し冷ましたお湯で、ぜひ美味しく淹れてみてください。
とげぬき地蔵茶
商品名 | とげぬき地蔵茶 |
商品区分 | 飲料 |
内容量 | 【1袋あたりの内容量】 100gまたは200g |
原材料名 | 茶葉 |
原産地 | 日本[Made in Japan] 静岡県掛川市 |
使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
賞味期限 | 製造日より約12ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | 当店限定の巣鴨とげぬき地蔵茶です。 参拝茶と比べて、茎を抜いてあり、渋い味が特徴的です(^-^) |
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