チョコレートやココアの主原料、カカオ豆。疲れた心や体を癒すような、香ばしい匂いや優しい甘さが特徴ですよね。
このカカオ豆、実はお茶にしても楽しめることをご存じでしたか?
今回はカカオ豆の外皮を使ったお茶、「カカオティー」についてご紹介します。
カカオティーとは?
「カカオティー」とは、「カカオハスク」とよばれるカカオ豆の外皮を焙煎し、抽出したお茶です。「ハスク(husk)」とは「殻」や「皮」を意味します。
カカオ豆を焙煎し粉砕すると、カカオハスクとカカオニブに分かれます。
カカオニブは、カカオ豆を粉砕し、種皮や胚芽を取り除いた胚乳部です。粗く粉砕されたカカオニブをすり潰すとカカオマスになり、そこからチョコレートが作られます。
カカオニブがチョコレートの製造に使われる一方で、外皮であるカカオハスクは基本的に廃棄されます。なぜなら、カカオハスクは繊維質で粉砕しづらく、硬くて口当たりが悪いため、チョコレートの原料にできないためです。
ちなみに、同じカカオを使った食品に「カカオパウダー」もあります。ココアにしたり、ティラミスやクッキーなどスイーツに使ったりしても、おいしく食べられます。
関連記事:カカオパウダーとココアパウダーは別物?おすすめの使い方・レシピ
カカオティーの栄養成分
カカオティーには、カカオ豆由来の栄養成分が含まれています。ここでは、代表的な栄養成分をいくつかご紹介します。
カカオポリフェノール
カカオポリフェノールとは、カカオ豆に含まれるポリフェノールです。チョコレートを食べたときに感じる苦みや渋味はこのカカオポリフェノールによるものです。
テオブロミン
テオブロミン(theobromine)は、カカオ豆などに含まれる化学物質です。
カカオの学名は「Theobroma Cacao(テオブロマ カカオ)」と言い、「Theobroma(テオブロマ)」はギリシャ語で「神様の食べ物」を意味します。そこからテオブロミンの名前がついたようです。
カカオプロテイン
カカオ豆にはカカオプロテインというタンパク質も含まれています。カカオプロテインは難消化性タンパク質であるため、小腸の酵素では分解されずに大腸まで届きます。
カカオティーの味
カカオティーは、カカオが主成分だけにチョコレートのような味がするのでしょうか?
実際に飲んだ方の感想の一部を、Twitterよりご紹介します。
銀座交詢ビルにあります
『スリオラ』さんの
〜MenuDegustacion〜より『自家製チョコレートとカカオティー』
既成品ではなくお店で手作りのチョコレート香り高くて美味しい☺️
カカオティーも初めて飲みました
もろカカオの匂いでちょっと面食らいました pic.twitter.com/AReqDQ9apb— にくみ (@nikumi2918) March 6, 2023
試食も沢山でました!
カカオティー☕️
カカオニブの外側の、薄皮の部分を煮出したお茶しっかりした酸味と少し苦味があってコーヒーに近いようなお味
フルーティーで飲んだ後もずっとカカオ香りが残っていて衝撃!(コーヒー飲めないので)できればミルクと砂糖を足して飲みやすくしたい… pic.twitter.com/XrW5v1SgBE
— – – (@yuu_sweets) February 25, 2023
2023バレンタイン/カカオティエゴカンのカカオティー。五感・樽熟と共にお試しパックを友達から貰った。封を開けるとカカオの甘い香り。口に入れる瞬間まで“ココア?”と思うほどの香りだが、飲むと若干の渋みもある紅茶の味。しかし後味と鼻に抜ける香りはやはりカカオで、不思議で美味しい紅茶です。 pic.twitter.com/ity1GiNYTZ
— ゆみひで_食べたもの手帳 (@YumihideF) February 25, 2023
チョコレート専門店のカカオティー。
飲むのは初めて。
カカオの香りはするんだけど、味はさっぱりしている。 pic.twitter.com/MZ3rE0rI6j— コノハズク@ティーカップ召喚士(3月は大倉陶園使用強化月間) (@konohazuku__tea) January 19, 2023
やはり、チョコレートに似た芳醇な香りを感じる方が多いようです。
しかし飲んでみるとチョコレートのような甘さはなく、酸味や苦みがあってさっぱりした飲み口のようですね。
カカオティーの作り方・入れ方
カカオティーは、カカオ豆が入手できれば自宅でも簡単に作ることができます。
カカオ豆をミルで粉砕し、ポットに入れます。そこにお湯を注いで4分ほど浸出させるだけで完成。
熱湯だと苦みが出すぎてしまうので、70~80度くらいまで冷ましたお湯が適しています。
浸出したお湯はコーヒーのような濃い色ではなく、薄い茶色で紅茶のような見た目になります。
カカオティーの美味しい飲み方・アレンジ
カカオティーはそのままでも十分おいしく飲めますが、アレンジするとさらにいろいろな味を楽しめます。
水と一緒に、カカオティーのティーバッグを鍋に入れ、沸騰したら弱火で2分ほど煮ます。そこに牛乳を入れ、沸騰する前に火を止めれば、カカオミルクティーのできあがり。
甘いカカオの香りはミルクとの相性抜群。牛乳の代わりに豆乳でもおいしくできますよ。カカオの苦みが気になる方は、ちみつやメープルシロップを足してみましょう。
また、カカオティーに黒糖を加えて甘み付けをし、シナモンやショウガなどを加えれば、スパイスで体が温まるスパイスティーにもなります。
カカオティーでよくあるQ&A
最後に、カカオティーでよくある質問と、その回答をいくつかご紹介します。
カフェインは含まれる?妊娠中や授乳中でもOK?
カカオハスクを原料とするカカオティーであれば、カフェインは含まれません。妊娠中や授乳中の方も飲むことができます。
ただし、カカオティーのなかには、カカオハスクだけではなくカカオニブを使ったものもあります。カカオニブにはカフェインが含まれているので注意しましょう。
カカオティーを飲むことで、重篤な副作用に見舞われたという報告はないようですが、カカオに含まれるテオブロミンを過剰摂取すると利尿作用が強く働くことがあります。
カカオティーのカロリーはどのくらい?
カカオティーは、カロリーゼロです。チョコレートを食べたいけれどカロリーが気になる方にもおすすめです。
山年園が提供するカカオティーの関連製品について
山年園でもカカオティーを販売しています。当社の商品はティーバッグタイプで、お湯を注ぐだけで気軽にカカオティーを楽しめます。
冷やして、アイスカカオティーにしてもおいしくいただけます。ぜひご家庭でお召し上がりください。
商品名 | カカオシェル |
商品区分 | 食品・飲料 |
内容量 | 30g(2g×15包) |
原材料名 | カカオシェル(メキシコ) |
原産地 | メキシコ産 |
使用方法 | 本品一包をマグカップに入れ熱湯を注ぎ、お好みの濃さになったらお召し上がりください。夏場は冷やしても美味しくお召し上がりいただけます。 |
使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
保存方法 | 高温・多湿・直射日光を避け常温で保存 |
賞味期限 | 製造日より約12ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | カカオシェルを100%使用して作ったカカオティーです。老舗のお茶屋がこだわり抜いた「カカオティー」を是非ご賞味ください(^-^) |
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