湯呑み茶碗や急須を選ぶのと同じくらいに、茶こしをきちんと選んだことがありますか?
茶こしの選び方を間違えると、せっかく入れたお茶が台無しになることも。
今回は、美味しいお茶をより楽しむための、茶こしの選び方についてご紹介します。
茶こしとは?
茶こしとは、お茶のための漉し器で、「ティーストレーナー」とも言います。
日本人であれば、急須の中に装着されているものが馴染み深いです。
最近では、取っ手付きのスプーン型やコップのような形をしている深型など、利便性の高い茶こしもよく使われます。
茶こしの種類
茶こしには様々な種類があります。
代表的な茶こしは、下記の通りです。
・回転型
・ボール型
・スティック型
ボール型やスティック型の茶こしは「ティーインフューザー」とも呼ばれ、中に茶葉を入れてお湯に沈めるだけのお手軽タイプ。
デザインにも優れていて、若い女性にも人気です。
回転型はあまり馴染みがないかもしれませんが、紅茶を本格的に楽しむシーンで使われることがあります。
とはいえ、イギリスのティールームでも最近は、手持ち型のティーストレーナーが使われることが多いです。
茶こしの選び方
茶こしの選び方で考慮するポイントは、下記の通りです。
・大きさで選ぶ
・素材で選ぶ
・デザインで選ぶ
・機能で選ぶ
以上の順に見ていきましょう。
メッシュサイズで選ぶ
メッシュとは、茶こしの網目のことです。
網目にも大きさがあり、40~200といった数値でメッシュサイズが決められています。
数字が大きいほどメッシュサイズが細かくなり、お茶用には二重網がおすすめです。
さらに細かいたたみ織りタイプもありますが、メッシュが詰まりやすくなります。
大きさで選ぶ
茶こしの大きさも様々です。
カップに装着したいのであれば底が深めの茶こし、注ぎながら漉すときは手持ちタイプの小ぶりな茶こしを選ぶと使いやすくなります。
急須に装着する場合は、急須の大きさにぴったりの茶こしを選びましょう。
素材で選ぶ
茶こしにも様々な素材が使われます。
紙やプラスチック、ステンレス、金などが一般的です。
銅が使われることもありますが、変色しやすくこまめなメンテナンスが必要なので、家庭用には向いていません。
紙
「お茶パック」として、100均にも売られています。
中に茶葉を入れて、抽出したら取り出してそのまま捨てられるので、とても便利です。
価格が安くお手軽ですが、長期的に見れば大きな出費になります。
プラスチック
そこそこ丈夫で軽く、取り扱いやすい茶こしです。
手軽な値段で買えますが、マイクロプラスチックや有害物質の心配があるため、十分に考えた上で購入する必要があります。
ステンレス
耐久性もメンテナンス性も高く、取り扱いやすい茶こしです。
紙やプラスチックよりは値段が張りますが、長く使えるという意味では節約にもなります。
金
とても高価な分、気分がグッと華やぐ茶こしです。
金は耐久性に優れた金属のひとつなので、ひとつ買えば一生モノになります。
紅茶や食器の高級ブランドでしか、ほとんど取り扱いがありません。
デザインで選ぶ
近年は、茶こしにもデザイン性が求められています。
ムダな装飾や色合いを削ぎ落としたおしゃれな茶こしや、動物や花の形をしたカラフルでかわいい茶こしなど、種類も豊富です。
デザイン性のある茶こしは、一般的にボール型が採用されています。
機能で選ぶ
「茶こしに何を求めるか」で選びます。
大きく分けると、下記のようになります。
・利便性で選ぶ
・価格で選ぶ
雰囲気を重視
雰囲気を重視するなら、金の茶こしがおすすめです。
誰が見ても一級品だと分かるので、来客時に使えばあなたの評価も上がります。
利便性を重視
片付けや取り扱いの簡単さで選ぶなら、深型(カップ型)や手持ち型(スプーン型)がおすすめです。
取り出して茶葉を捨て、サッとすすぐだけなので、忙しい人でも気軽にお茶を楽しめます。
価格を重視
価格を重視するなら、紙かプラスチックがおすすめです。
プラスチックは安価で繰り返し使えるので、長期的に見ても出費が抑えられます。
茶こしのお手入れ・メンテナンス方法
茶こしのお手入れは簡単です。
使い終わったら茶葉を捨て、お湯や水ですすぐだけ。
基本的に油はつかないので、特に洗剤を使う必要はありません。
漂白剤の使用は、それぞれの茶こしの取扱説明書を確認しましょう。
個人的には、匂いがお茶に移る心配があるので、漂白剤の使用はおすすめしません。
定期的なメンテナンスとしては、ブラシで網目のつまりを取り除き、洗って天日干ししてあげるとよいでしょう。
まとめ
今回は「茶こし」の選び方を詳しくお伝えしました。
茶こしにもたくさんの種類があるので選ぶのが大変ですが、基本的には「自分が茶こしになにを求めるか」がはっきりしていれば、大きく迷わずに済みます。
ぜひ参考にしてみてください!
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