中国茶と聞いてどんなお茶を思い浮かべますか?
日本では、烏龍茶やジャスミン茶、プーアール茶といった中国茶が有名ですが、実はそれ以外にも美味しく魅力的な中国茶は多く存在します。
そこで今回は、あまり日本では馴染みのない中国茶の種類や特徴、おいしい入れ方などについてご紹介します。
中国茶とは?
中国茶とは、中国または台湾で生産・販売されているお茶の総称を指します。
日本でも、ジャスミン茶、プーアル茶、烏龍茶、甜茶、苦丁茶といったお茶は市販でも販売され、広くその名が知られています。
凍頂烏龍茶に代表される台湾茶も、近年日本で俄にブームになり徐々に浸透しています。
ちなみに、お茶の原木である「チャノキ」は、中国の雲南省がルーツとされており、チャノキの学名である「カメリア・シネンシス」の”シネンシス”はラテン語で「中国の」という意味になります。
中国茶の種類は全部で何種類?
中国茶の歴史は古く、2000年に発行された「中国名茶誌」には、1017種類のお茶の記載があります。
現在、中国茶の種類は、茶葉の発酵度合いを基準に大きく6つに分類されています。
この分類を「六大茶類」と呼びますが、現在はこれにジャスミン茶等の「花茶」を加え、7つに分類するのが一般的です。
この7種類の他に、苦丁茶や甜茶といったチャノキを使わないで作られた「茶外茶」と呼ばれるお茶があります。
緑茶
中国茶で最も飲まれているのが緑茶です。
茶葉を発酵させていない不発酵茶です。
殺青・乾燥の方法によって、炒青緑茶、烘青緑茶、晒青緑茶、蒸青緑茶の4種類に分かれます。
白茶
芽吹いたあと白毛の取れていない新鮮な茶葉を使います。
浅い発酵状態で自然乾燥させた微発酵茶です。
黄茶
製造工程はほぼ緑茶と同じですが、途中で「悶黄」と呼ばれる軽度の発酵を行う工程を加えた弱後発酵茶です。
生産量が少なく、偽物も多く出回っていることで有名。
青茶
茶葉の発酵をある程度行ってから加熱を行う半発酵茶です。
発酵部分と不発酵部分の色が混じり、青色のように見えることから「青茶」と呼ばれるようになりました。
銘柄によって発酵度合は様々。
最も代表的なお茶は烏龍茶で、産地である福建省では緑茶よりも多く飲まれています。
紅茶
茶葉を完全に発酵させた発酵茶。
世界的に最も飲まれている種類で、日本でもたくさん飲まれるお茶です。
イギリスの紅茶文化の影響で中国でも独自に発展し、中国紅茶である「祁門(キームン)紅茶」は世界三代紅茶に数えられています。
黒茶
緑茶に水分を加え、発酵させた後発酵茶。
日本でよく飲まれている黒茶はプーアル茶です。
黒茶は飲み頃になるまでには長い歳月がかかるといわれ、中国茶の中でもヴィンテージ物で高級品とされています。
花茶
「六大茶類」に分類されていない第七のお茶で、完成した茶葉に花の香りを吸わせた再加工茶。
日本で花茶として馴染み深いのはジャスミン茶です。
元の茶葉は緑茶を使う事が多いです。
中国茶の美味しい入れ方
中国茶の適切な温度は?
発酵していない茶葉は低温で、発酵している茶葉は高温で入れるのが一般的とされています。
黄茶・緑茶・白茶は75~85℃前後、青茶は85℃前後、黒茶・紅茶は100℃で入れるのが美味しく飲める温度です。
浸出時間は?
浸出時間は茶葉の大きさによって異なります。
小さい場合は少し長めに、大きい場合は少し短めにしましょう。
一煎目は40秒くらいが目安です。
また、緊圧茶など固めているお茶の場合は、茶葉が開くまでに時間がかかるので、浸出時間を少し長めに設定しましょう。
中国茶の入れ方は?
中国茶は「蓋碗」や「茶壷」といった茶器でいれるのが一般的。
茶器に熱湯を入れて温めたのち、茶葉3~5gに対して150cc~200ccの湯を注ぎます。
ふたをして蒸らし、茶葉が沈むまで待ちます。
入れる時は、茶海(ピッチャー)に一度入れてから茶杯に入れるとお茶の味が均一になるのでおすすめです。
当店でおすすめの中国茶は?
最後に当店で販売しているおすすめの中国茶をご紹介します。
烏龍茶
当店の烏龍茶は茶葉が100%国産で、静岡県産の「やぶきた」種を使っています。
さらに無添加なので安心安全。
独特の渋みと香ばしさで、飲み口はさっぱりとしています。
凍頂烏龍茶
「四季春」という台湾産の品種で、甘みと香りのバランスが良いのが特徴。
さわやかで透明感のある黄金色で見た目も美しいです。
ティーバッグタイプなので、いつでも気軽に飲むことができます。
苦丁茶
苦丁茶は中国で古くから飲まれている伝統的な健康茶。
大変苦いので、茶葉を入れすぎないようにしましょう。
まとめ
中国茶は歴史が深く、知れば知るほど奥が深いお茶です。
ぜひ、烏龍茶やプーアル茶以外の中国茶も飲んでみて、新しいお茶との出会いを作ってみてください。
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