店頭で飲んだお茶が美味しくて購入してみたものの、自宅で入れてみたらイマイチ…。そんな経験ありませんか?
せっかく茶葉が良くても、間違った入れ方をしていれば、美味しさは半減、その逆もしかりです。
今回は、美味しいお茶の入れ方について解説します。
自宅でもすぐに実践できるものなので、ぜひ参考にしてみて下さい。
美味しく仕上がる日本茶の入れ方とは?
美味しい日本茶の入れ方を解説する前に、いくつか大切なポイントがあります。
まずそれをご紹介します。
茶葉の種類や保存方法など
茶葉は、実は非常にデリケートです。
過去にも詳しく紹介しましたが、茶葉の種類や季節によって保存方法が異なります。
保存の際に気をつけておきたいのは以下の点です。
・日当たり
・未開封なのか開封なのか
・強い匂いのものはそばにないか
・風通し
茶葉の保存方法に関して詳しく知りたい場合は、こちらをどうぞ。
参考記事はこちら
水の種類
使う水によって、お茶の味は変わってきます。
結論からいえば、日本茶をいれる時に最も適しているとされるのが「軟水」です。
日本の水は軟水なため、水道水でも良いのですが、微量のカルキ(塩素)が含まれているため、沸騰してカルキを飛ばしてから使うようにしましょう。目安は2~3分ほど。
一旦、水を容器に移して半日ほど寝かしておくのでもOKです。
なぜ、「硬水」はお茶を淹れるのに適さないのかといえば、硬水に含まれるミネラルが作用し、お茶の旨味成分が上手く引き出されないため。
たちまち、香りも味も抑えられてしまうのです。
ですので淹れる際は、外国産のミネラルウォーターではなく、水道水あるいは日本産のミネラルウォーターを使いましょう。
ただし、お茶の種類によっては、成分の関係上、硬水の方が味を引き出してくれる場合もあるので、味の質にこだわりたければ、お茶個別に調べることをおすすめします。
水の温度
続いて水の温度です。実は、それぞれのお茶によって適した温度が存在します。
玉露や上煎茶はぬるめ、番茶やほうじ茶はあつめが適温です。
ここに書いてあるのは一般的なお茶の温度になるので、細分化されたお茶の種類に関しては、それぞれ適温が存在すると思います。
当社で扱っている健康茶も多種多様で、ここの枠に該当しないものも存在するため、気になる方は、お茶個別で適切な温度を調べた方が確実かと思います。
急須の種類
急須によって、味や香りが変わります。急須にはいくつか種類があります。一部をご紹介します。
関連記事はこちら
陶器茶濾し
急須選びで迷った時に最も使えるのが、「陶器茶濾し」です。
特に、玉露や煎茶などを飲む時におすすめ。
よく日本茶を入れる際に使われる昔からあるポピュラーな急須で、注ぎ口のところに穴が空いているのが特徴です。
茶柱を立てたい時には、こちらの急須を使うと良いでしょう。
網の茶濾し
今最も多く流通しているのが、この網の茶濾し。
中身に網目の茶濾しが入っている急須になります。見たことがあるという人も多いと思います。
紅茶や健康茶、幅広いお茶に活用できます。
美味しいお茶に仕上がる注ぎ方は?
急須や水の温度、茶葉の保存方法を工夫するだけで、美味しいお茶をいただくことはできますが、実は注ぎ方も工夫するだけで劇的に味が変わります。
ポイントを簡単にご紹介します。
急須の蓋の穴を正しい位置に
急須の蓋には、穴が空いているのを知っていますか?
この穴の位置を正しい位置にするだけで美味しいお茶を淹れることができます。
ずばり、正しい位置とは「注ぎ口のそば」。
実は、注ぎ口のそばに穴を移動することで、空気が入って茶葉が動き、茶葉の旨味成分が引き出せるといわれているのです。
茶葉が開いてから注ぐ
茶葉が水分を吸収することを「開く」といいます。
茶葉が開く前に注げば旨味成分が出ていません。
きちんと開いてから注ぐようにしましょう。
開く速度は、一般的に高級で質の高い茶葉ほど早く、悪い茶葉は遅いといわれています。
また、蒸らしすぎて茶葉を開きすぎるのもNGです。
渋みと共に旨味成分が出ていき、美味しさが半減してしまいます。
自分に合った日本茶の入れ方を探そう
いかがでしたでしょうか。
ここで紹介したお茶の入れ方はほんの一部。調べれば調べるほど奥の深い世界。
今日紹介したポイントを参考に、自分に合ったお茶の淹れ方を探してみましょう。
※日本茶の入れ方について、裏取りを重ねて執筆いたしましたが、もし不備・誤りなどありましたら、ご一報いただけると助かります。
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